ソフトバンク森の離脱は長期化へ パ・リーグ混戦に拍車か

西日本スポーツ

ソフトバンク・森 拡大

ソフトバンク・森

ソフトバンクの主な故障者

 リーグ戦、交流戦で首位を争うソフトバンクからまたも主戦が消えた。右上腕の張りを訴えていた抑えの森唯斗投手(27)が16日に出場選手登録を抹消された。病院での診断結果は右広背筋・大円筋の部分損傷。工藤監督は「今後の様子を見てだが、少し時間はかかるかもしれない」としており、少なくとも6月中の復帰は難しい状況となった。

 2年ぶりのリーグ優勝と3年連続日本一を目指すソフトバンクは開幕から故障者が続出。現在も野手では柳田や中村晃ら、投手ではいずれも手術明けのサファテと岩崎に加えバンデンハーク、石川らが不在となっており、昨季途中からサファテに代わって抑えを任され今季19セーブを挙げている森までが戦列を離れる事態となった。

 昨年までの5年で4度の日本一。歴史に残る強さの要因の一つだった打線が17日現在でリーグ5位の268得点と苦戦する中、リーグ戦でも交流戦でも首位を争うチームの支えとなっているのが救援投手だ。チーム防御率はリーグ1位の3・32。先発、救援の内訳を見ると先発はオリックス、日本ハムに次ぐリーグ3位(3・71)ながら、救援投手はリーグ唯一の2点台(2・63)を誇っている。

 ソフトバンクの救援投手は年ごとに陣容が入れ替わりながら継続的に安定感を見せており、過去10年のうち8シーズンで救援防御率がリーグ1位。今年はモイネロ、開幕時の先発から配置換えとなった武田らに加え、ルーキー甲斐野、2年目の椎野ら若手、移籍2年目の松田遼ら昨年までとは異なるメンバーが競うように好投を連発している。その計算を成り立たせてきたのが抑えの森で、4月から5月にかけて一時打ち込まれる試合が続いた時期はあったものの、そこを乗り越えてからは本来の貫禄ある投球を見せていた。

 森の復帰時期は不透明だが、残り2カードとなった交流戦後もすぐには戻れない可能性が高くなったことで、チームは長期的な視点でやりくりを考えなければならなくなった。ここまで森の“休養日”に主に代役で守護神を務めてきたのはモイネロだが、倉野投手コーチは「日替わりで」と選手の状態を見ながら起用する方針を明かしている。

 リーグ戦で首位の楽天は先発、救援とも防御率が4点台。ソフトバンクと同率2位の日本ハムは救援防御率はソフトバンクより下だが、先発は上、さらに打率と得点もソフトバンクを上回る。西武は投手陣の課題がなかなか解消されない一方で強打が健在、ロッテは今季のソフトバンク戦で9勝3敗と大きくリード。ソフトバンクの苦戦が近年にない混戦を招いているとの指摘がある中での「抑え不在」は、先の見えないパ・リーグのペナント争いに拍車をかける可能性もある。

PR

PR

注目のテーマ