ソフトバンク大苦戦…満塁打率.000 1点差勝率もパ最低.381

西日本スポーツ

 ◆ヤクルト3―2ソフトバンク(19日・神宮)

 すっかり勝負弱くなったソフトバンクが、勝負強く競り勝った楽天にゲーム差を広げられた。1点を追う8回に交流戦のチーム本塁打、打点王のグラシアルがまさかの併殺。18日は4本塁打と圧倒したヤクルト投手陣に抑え込まれ、3カードぶりの同一チーム相手の連勝を逃した。1点差試合も満塁での打率もリーグ最下位。かつて看板だった打線がもろさを露呈し、混戦を抜け出せないでいる。

■3カード連続で連勝なし

 敵地に満ちた期待感はため息に変わった。1点ビハインドの8回。1死から今宮、上林の連続四球とデスパイネの遊撃内野安打で築いた満塁機にグラシアルが打席へ入った。交流戦のチーム本塁打、打点王はマクガフの1ボールからの2球目直球を捉え損ね遊ゴロ併殺。工藤監督は「満塁で一本出ていれば勝てるというか…」といかんともしがたい現象に首をひねった。

 これが「満塁の呪縛」なのか。打率3割2分8厘で16本塁打、33打点の頼れる助っ人さえ打ち破ることができなかった。チームが満塁で安打を放ったのは5月16日の西武戦が最後。その時の打者だったグラシアルが沈黙し、チームは24打席連続、交流戦は11打席連続無安打の打率0割と低迷から抜け出せないでいる。

 満塁で1カ月以上も快音の出ない珍現象。試合後の森ヘッドコーチは自ら満塁機の話題に触れた。「どこかで1本出ていれば違う展開になっていた。選手は一生懸命やっている」。そうかばったが、悩ましい事態に表情も曇るばかりだ。

 もう一つチームを覆う課題がある。近年はお手のものだった1点差試合で、今季は8勝13敗と大きく負け越している。ここまで92本塁打はリーグトップも得点は同5位の276。開幕から故障者続きの打線がいまだベストメンバーを組めない中ではあるが、一発に頼るしかないタイムリー不足は深刻さを増している。

 工藤監督は「うちは競り合いの中で勝っていくチーム。こういう試合を繰り返して勝ちを拾うことで、チーム自体も力を付けていける。この中で若い選手も力を付けていくと思う」と今は我慢の時であることを強調した。ただ、痛い競り負けでリーグ戦では首位楽天とのゲーム差が1・5に広がった。交流戦の首位はキープするが3カード連続で連勝なし。波に乗りきれない戦いが続く。 (山田孝人)

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