内川2発!阿部超え現役最多H「ずっとやってくれ」の声

西日本スポーツ

 ◆ヤクルト5-6ソフトバンク(20日・神宮)

 2年ぶりマルチ弾、3年ぶり4安打!! 6月は打撃不振にあえいでいた内川聖一内野手(36)がついに目覚めた。元チームメートの山田大から初回に先制の7号ソロ。3回に遊撃内野安打を放つと、5回は一挙3点の口火を切る中前打。同点にされた直後の6回には決勝の8号2ランを左翼席中段にたたき込んだ。通算2100安打で現役最多に浮上したベテランの援護もあり、先発の大竹は交流戦3戦3勝で4連勝。交流戦の単独首位も守った。

■交流戦単独首位守る

 敵地に大歓声を巻き起こした。同点とされた直後の6回1死一塁。内川がスタンドの期待感にバットで応えた。神宮の夜空に描いた美しい放物線は、左翼席中段への決勝8号2ラン。近藤の内角低めへの144キロ直球を完璧に捉え、この日2本目のアーチとした。

 「打席に入るとき、久しぶりに期待してもらい、大きな声援を受けた感じがあった。うれしかった」。初回は元チームメートの山田大から左中間席へ先制の7号ソロ。3回はリクエスト判定の末に遊撃内野安打、5回は一挙3点の口火を切る中前打を放っていた。

 1試合4安打は、2016年9月14日の楽天戦で5安打を放って以来。1試合2本塁打も17年4月7日の西武戦以来だった。「1日でこれだけ打つんなら、毎日打てよと思います」。これで通算2100安打として、巨人阿部を抜いて現役最多に浮上した。

 ただ、内川の視線は記録には向いていない。「なかなか結果が出ない中、ふがいない思いも、悔しい思いもした」。20日現在の打率は2割4分7厘。希代のヒットマンが満足できる数字ではない。特に6月は不振に苦しみ、焦る心とは裏腹に結果を出せなかった。

 前日19日は3番でスタメン出場しながら、6回の守備から途中交代。工藤監督は体調などを考慮したと説明したが、試合後の内川は「3番打者は打線の核。そこが簡単に変わるようでは、チームにとってマイナスでしかない」と自分を責めるように口にした。

 さまざまな葛藤を抱えながらも、自分を奮い立たせてスポットライトを浴びた。球場を引き揚げる際には、ファンから「ずっとやってくれ」との声も飛んだ。「(セ・リーグの)投手が年々良くなっている」と分析する交流戦で苦しみながらも、チームを3カードぶりの勝ち越しに導いた。

 「ずっと期待される選手でいたい。それを感じさせてもらった。まだ1日だけど、これから何度もいい場面をつくれるように」。21日からはゲーム差なしの交流戦2位につける巨人との敵地3連戦。8度目の交流戦制覇が懸かる決戦を前に、最も頼れる男が輝きを取り戻した。 (山田孝人)

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