ノーシード公立校に逸材がいた 最速146キロの本格派右腕/福岡大会注目の球児

西日本スポーツ

 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)福岡大会の組み合わせ抽選会が21日、福岡市東区の九州産業大であった。第100回の記念大会だった昨年は北福岡、南福岡に分かれて2校が出場したが、今年は1校に戻って133チームが甲子園切符を争う。全国屈指の激戦区で初の甲子園を狙う北九州のエース木村仁(3年)は最速146キロの本格派右腕。公立校の「隠れた逸材」は私学の強豪校を倒しての頂点を目指す。決勝は7月28日に久留米市野球場で行われる予定。

■佐々木ら意識

 選抜大会8強の筑陽学園、春の九州大会で優勝した西日本短大付、九州国際大付など強豪がひしめく福岡大会で、ノーシードの県立校が頂点を目指す。北九州のエース木村は「1回戦から強豪と当たって倒していきたい」と「強豪キラー」を誓った。昨夏も北九州は2回戦で優勝候補の東筑を倒した勢いで4強入り。木村は「昨年以上の成績を残して、甲子園に行きたい」と昨年の先輩を超えることを誓った。

 180センチ、80キロの恵まれた体から繰り出す直球は最速146キロ。春の福岡大会後に右足甲を疲労骨折し3週間治療に専念したが、復帰直後の広島遠征での試合で最速を更新しプロが注目する存在になった。「投げられない間、背筋とか上半身を鍛えた結果、体の切れが出てきて球も走ってきた」と故障もプラスに変えて成長につなげた。

 昨秋の福岡大会では2年生にエースナンバーを渡し背番号10だった。「安定感がなく、波があった」と井手下慎司監督は理由を挙げる。「悔しかった。自分の実力が足りないと思った」。冬場は毎日トレーニングに励みダッシュなどを繰り返したことで、体重は昨夏から10キロ増加。春に念願の背番号1を勝ち取り「自分がエースという自覚が出てきた」と井手下監督の信頼も増してきた。

 「プロへ行きたい」と熱望する木村が意識するのは「高校生ビッグ4」と評される大船渡(岩手)の佐々木朗希、星稜(石川)の奥川恭伸、創志学園(岡山)の西純矢、横浜(神奈川)の及川雅貴ら、ドラフト上位指名候補たちだ。「すごい投手ばかりだけど、ライバルだと思って負けたくない」。木村のこの夏の目標は「150キロを超えること」。まずは福岡最速右腕となり、全国に名をとどろかせるライバルたちに肩を並べる活躍を目指す。 (前田泰子)

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ