ソフトバンク千賀6回2失点7勝 稲葉監督視察「真のエースへ」

西日本スポーツ

6回を投げ終え、福田(右)らに迎えられる千賀 拡大

6回を投げ終え、福田(右)らに迎えられる千賀

力投する千賀 千賀の対巨人戦登板成績

 ◆巨人3-8ソフトバンク(21日・東京ドーム)

 5回までに116球も要し、2点のリードを許していた千賀の顔に輝きが戻った。6回は上林のソロを皮切りに、2死満塁から甲斐の意表を突くバント安打で同点。代打福田には満塁弾が飛び出し、直後の打席はストライクを3球続けて見逃す余裕すら生まれた。

 勝利投手の権利を手に続投した6回は無失点。2死一塁では坂本勇を外角低めへのスライダーで空振り三振。「中盤からこれなら大丈夫という感覚があった。負けから勝ちに持っていけた」。巨人打線のキーマンに挙げていた好打者は4打席連続三振に封じた。

 6回を7安打2失点。高橋礼と並ぶチームトップの今季7勝目を、千賀は「バランスが悪く、球数も増え、リズムの悪い投球になった」と反省した。3回に阿部に先制打を許し、5回には丸にカーブを中堅左に運ばれたが、大崩れすることなく試合をつくった。

■打っては自身初長打

 東京ドームでの登板は2017年3月15日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次リーグのイスラエル戦以来。救援から中2日で先発し、5回1安打無失点と快投を演じた。大会では個人最多タイの16奪三振で、日本選手唯一の優秀選手に選ばれた。

 「勝負どころでしっかり抑える。走者を出しても抑えるのは素晴らしい。まだまだ成長段階だと思うけど、真のエースへ進んでいる」。当時は打撃コーチだった侍ジャパンの稲葉監督は千賀の力投を観戦し、金メダル獲得を目指す東京五輪の柱として期待を寄せた。

 2回無死満塁では「前に飛ばされないように三振を狙った」。イメージ通りに重信、メルセデスを空振り三振に仕留め、亀井にはカットボールを捉えられながらも二直で切り抜けた。倉野投手コーチも「精神面が成長している。今季の千賀の真骨頂」とたたえた。

 132球を投げ、今季5度目の2桁となる11三振も奪った。工藤監督は「今までで一番荒れていたが、気合も入っていた」と認めたが、千賀が表情を緩めたのは3回にプロ初の長打となる二塁打を放った話題のときだけ。「反省ばかり。次までにいい投球ができるようにしたい」。笑みは消えていた。 (鎌田真一郎)

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