HKT48岩花笑顔と涙の卒業 劇場支えた美少女、新たな一歩へ
HKT48チームK4の岩花詩乃(19)が21日、福岡市のスカラエスパシオホールで、自身最後の劇場公演に出演。約7年のアイドル人生を「完走」し、仲間とファンに見送られながら、新たな一歩を踏み出した。
2012年6月に2期生募集オーディション合格。華やかなビジュアルだけでなく、歌にダンスに、高いパフォーマンスで劇場公演を支えた。キャプテンの本村碧唯からの信頼も厚く、本村が別のポジションにスライドするときは、真っ先に代役を任されるほどだった。
鋭い突っ込みや「後輩に怖がられる」というキャラクターで笑いをとることもあったが、心根は人一倍優しく、東日本大震災で被災した岩手県山田町の子どもたちと交流を続けた。ある年の3月11日の特別公演で、涙を流しながらステージに立ったこともあった。
公演では、はつらつとした笑顔と動きでファンを魅了したが、アンコールでこれまでの活動を振り返る映像が流れると号泣。「ファンの皆さんにとっては大きな存在になれたと思うと、HKTに入って良かったなって…」。大きな目から止めどなく涙を流しながら、ファンや家族へ感謝を伝えた。
卒業後は、活動を通して見つけたという夢、美容関係の道へ進む。
「必ず夢をかなえるので、背中を押してくれたらうれしい」
仲間から贈られた花束とアルバムを大事そうに抱えながら、晴れやかな笑顔で劇場を巣立っていった。