柳沢SG初制覇【多摩川】

西日本スポーツ

 2019年のSG第3弾、多摩川ボートのSG「第29回グランドチャンピオン」(優勝賞金3300万円)は最終日の23日、12Rで優勝戦を行い、1号艇・柳沢一(38)=愛知=が、イン速攻で快勝。SG3度目の優出で、悲願の初制覇を果たした。通算では50度目の優勝。2着には3号艇・萩原秀人(40)=福井=が入り、86期コンビのワンツーで決着。3度目のグラチャンVを狙った太田和美は3着に終わった。6日間の総売上額は106億5624万500円で、目標額(105億円)を上回った。

■ヒーロー

 これぞ、柳沢一の真骨頂だ。優勝戦の計り知れない重圧の中、踏み込んだSはコンマ01の快ショット。「周りを気にせず、自分のSを行こうと思った。入っていると思ったけど、少し早過ぎましたね(笑)」。大一番でも持ち前の速攻力は健在。後続を一気に突き放すと、ゴール目前では小さく右手を上げた。「『よっしゃー』っていうより、ホッとした気持ちでいっぱい。(ガッツポーズは)した方がいいのかなって思ってしただけ。感情が薄くてすいません」。見守った師匠の原田幸哉や同期の中野次郎の方が、喜びを爆発させると、ようやく表情を崩した。

 今年でデビュー20年目を迎える86期生で、初のSGウイナーとなった。「僕らは成績が特に悪いわけじゃないが、飛び抜けた人もいなかった。この優勝で86期が盛り上がって、もっと活躍できればうれしいですね」。もちろん、そこには柳沢自身の活躍も含まれる。賞金ランキングは4位に浮上したが、慢心はない。「このまま(グランプリに)行けるとは思っていない。まだまだ試したいことがある」と気を引き締めた。

 この優勝で7月のとこなめSGオーシャンカップの出場権も獲得。「今年のSGの権利はグラチャンしかなかった。地元のSGを走れることは良かった。常に最善を尽くしたい」。見据える先はまだまだ先。SGウイナーとして、そして優勝候補の一角として、さらに精進する。 (渡辺将司)

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