トーレスJ1鳥栖アドバイザー就任へ 和製“神の子”育てる

西日本スポーツ

引退会見で、記者の質問に答える鳥栖・フェルナンドトーレス 拡大

引退会見で、記者の質問に答える鳥栖・フェルナンドトーレス

多くの報道関係者が詰め掛けたトーレスの引退会見 昨年の天皇杯でプレーするトーレス(中央)

 今季限りでの引退を表明したJ1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)が23日、都内のホテルで記者会見を行った。2010年ワールドカップ(W杯)優勝も経験した世界的ストライカーは、引退の理由を「自分のベストのレベルに到達できていない」と説明。今後は鳥栖のアドバイザーに就任すると明かし、若手育成への意欲を示した。また、現役最後の試合を8月23日のホーム神戸戦と明言。スペイン代表の盟友イニエスタとの直接対決で有終の美を飾る。

 全身黒のスタイリッシュなスーツ姿で登場したフェルナンドトーレスは、最後まで穏やかな表情で言葉を紡いだ。会見の冒頭。海外メディアを含めて約70社、150人の報道陣を前に引退の理由を明かした。

■契約を1年残し

 「自分のベストのレベルに到達できていないという疑問点があった。もしそこに到達できなくなるなら、自分の今のレベルでしっかりサッカー人生を終えたいと思い、引退を決意しました」

 昨季途中に鳥栖に加入し、J1残留に貢献した。今季は故障の影響もあって出場11試合で無得点。鳥栖との契約はオプションでもう1年残っていたが「自分の求めているところに達するのは、これから先、なかなか難しい」と判断し、竹原社長に引退の意向を伝えた。慰留されたが、意思は変わらなかった。

 引退後は「アドバイザーとしてチームに残る」。スペインに帰国するが日本と往来しながらさまざまな取り組みに携わる。中でも強い意欲を示したのが若手育成だ。

 「サガン鳥栖のアカデミーには素晴らしい選手がたくさんいる。彼らを成長させて、チームをより大きくすることに目を向けていきたい」

■下部組織に逸材

 近年、鳥栖の下部組織の躍進はめざましく、トップチームや年代別日本代表に多くの人材を送り出した。さらなる発展へ、クラブは下部組織出身のエースFW誕生を目指している。アドバイザーとしての活動の詳細は明かされなかったが、世界的ストライカーが“和製トーレス”育成へ一役買うことになりそうだ。

 現役最終戦は本人の希望で8月23日のホーム神戸戦に決まった。「古くからの友人であるイニエスタ選手との直接対決を日本でできる。ビジャ選手もいる。その中で最後の試合として自分にできることを全て尽くしたい」。スペイン代表でともにプレーした選手たちとの華々しい競演でラストマッチを飾る。引退まであと2カ月。最下位に沈むチームの立て直しも求められる。「できるだけ多くの試合に出て多くの点を取りたい。ストライカーとして点を取るのが仕事」と完全燃焼を誓った。 (伊藤瀬里加)

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