内川聖一のラグビー愛 注目のW杯日本代表候補は

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ラグビー日本代表にエールを送る内川

ラグビー日本代表にエールを送る内川 2015年12月、ラグビートップリーグ・キヤノン対ヤマハ発動機の試合を観戦するソフトバンクの内川

 9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まで3カ月を切った。出身地・大分のW杯開催都市特別サポーターを務めるプロ野球ソフトバンクの内川聖一内野手(36)は「聖地」の一つ、東京・秩父宮ラグビー場でも観戦するほどのラグビー愛を持つ。同じアスリートとしてラグビー選手を「尊敬する」という球界のベテランが、史上初の8強を目指す日本代表にエールを送った。(構成・聞き手=大窪正一)

■生観戦ほどいいものはない

 ‐ラグビーに関心を持ったきっかけは。

 「子どもの頃、お正月に大学ラグビー選手権をテレビ観戦するのがお決まりで、身近に感じていた。高校時代はラグビー部の応援にも行った。やろうと思ったことはないが、野球と違う競技を見るのが楽しかった」

 ‐東京・秩父宮ラグビー場でのトップリーグの試合観戦のほか、前回W杯のヒーロー五郎丸(ヤマハ発動機)と対談したこともある。

 「生観戦ほどいいものはないと思う。テレビでは分からない激しいぶつかり合いの音や声が聞こえて、臨場感がたまらない。時には感情をむき出しにする闘争心の大事さも再確認できる。五郎丸選手は自分をコントロールするのが上手なんだろうな、という印象を受けた。キックが決まるか、決まらないかを超越した境地でプレーができていたのでは」

 ‐ラグビーの魅力は。

 「野球は道具を使った技術で勝負する側面が大きい。ラグビーはまず身体能力が求められる。全速力で走ってくる体のでかい選手を止めなきゃいけない。一番信頼されるのは前後半の80分間、体を張り続ける選手。あんな体を痛めながらやるスポーツは少ないんじゃないか。尊敬する」

 ‐同じ団体スポーツだが、違いは。

 「ポジションごとに役割があり、個人の勝負がチームの勝敗に関わってくる野球より、チーム全体として一体感を高めて臨む傾向があるように思う。ラグビーでは試合前に感極まって涙を流す選手も多い」

 ‐野球との共通点は。

 「例えば日本代表が世界を驚かせた前回W杯の南アフリカ戦。左サイドに逆転トライが決まったが、その過程が興味深かった。右へ右へとボールをつないで意識させた伏線があって最後に左に展開した。野球でいえば最初のイニングに失点し、悪い流れでゲームが進んでも、最後に逆転勝ちする展開と似ている。流れが相手にあっても耐えて、相手の心の隙を突いてひっくり返す。駆け引きの面も参考になる」

 ‐W杯はプロ野球シーズンの大詰めと重なる。

 「大事な時期なので軽率に観戦したいとは言えない。ただ10月2日は大分でニュージーランド(NZ)の試合(対カナダ)もあるんですよねぇ…。NZは別府市でもキャンプをする。世界一の呼び声高い選手がどういう意識で、どういう練習をしているか生で見たい気持ちもある」

 ‐自身も世界一を争うワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として出場した。

 「日の丸を背負ってみないと分からない緊張感、重圧がある。日本での試合はうれしかった半面、負けた時の怖さもあった。2009年の第2回大会は先輩方も多く、やるしかないと開き直れた。13年の第3回大会はある程度、主力として呼んでもらい、準決勝でダブルスチールの失敗もした。全て自分が受け止めるしかないと思った。その気持ちに到達するまでには時間がかかったが…」

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