防御率ワースト西武を救う“鉄腕”平井 登板ペース稲尾に迫る

西日本スポーツ

 西武の平井克典投手(27)がセットアッパーとして獅子奮迅の活躍を見せている。ここまでチーム70試合のうち37試合に登板して防御率2・14。イニングまたぎもいとわず、防御率4・49でリーグワーストにあえぐ投手陣を救う好投を続けている。現在のペースで投げていけばシーズン76登板となり球団記録でパ・リーグ記録でもある1961年稲尾和久の78登板も射程内。連覇のキーマン「神様・仏様・平井様」に聞いた。(聞き手・構成=小畑大悟)

-チーム試合数の半分以上に登板

 去年に比べたら圧倒的にいいとは思う。自分の中でも任されているポジションの中で少しずつ自信というが、やっていけるという感覚が生まれてきている気がする。

-昨年と一番変わったところは

 フォークを自分の中で確立できたことが大きい。今まで勝負するときは真っすぐかスライダーの二択だったけど、三択に増えた。選択肢に余裕ができたのが一番自分の中でも変われたところだと思う。

-新たに覚えたのか

 去年も投げていたけど、全然勝負できるボールではなかった。自信を持って投げられるボールではなかった。今年は勝負どころの走者がいるピンチでも投げられるようになった。これは圧倒的に違う。

-春季キャンプから磨いてきた

 チェンジアップかフォークのどっちかを投げようという中で、フォークの方がコントロールできたし、腕も振れた。それをいかにゲームで使うかをキャンプから徹底してやってきた。きっちり使える状態になったのが一番大きかった。

-フォークはどういうイメージか

 誰かのまねをするより、オリジナルのボールを投げた方が一番いいと思った。自分の中で自信を持って腕を振れること。真上(オーバースロー)のピッチャーだったら縦に落ちると思うけど、僕は横(サイドスロー)なので、真上のピッチャーとは違う軌道を出したいと思った。いかに抑える球をつくれるか。

-ピンチでマウンドに上がることも多い。スイッチの入れ方は

 特に、そんなにはないけど、中継ぎをやらせてもらって3年目で自分がどういう状況でいくのか予想できるようになってきた。こういう状況になったら来るんだろうなと心の準備ができている。(マウンドに)いく直前にバチッと入れる感じ。

-ブルペンでの球数などは

 年間を通して毎日投げるので、無駄に投げる球を少なくしたい。中継ぎを始めるころに比べたら大きく減っている。5球ぐらい投げたら大丈夫かなと思う。自分のその日の調子を見て、投げる球種を一通り投げたらいける。

-イニングまたぎも多い。難しさは

 考えたことがない。ピンチを抑えてから「次の回はしんどいので無理です」とか、思ったことがない。逆に楽しくなっちゃうぐらい。もう1回投げられるんだって。「回またぎはしんどいでしょ」とか言われるけど、僕の中ではそうなのかなと思うぐらい。もう1回投げられるんだったら全然いいなという感覚。リセットしてつくり直す感覚だけど、特別なものではない。長いイニングを投げることも全然嫌じゃないんで。

-それが中継ぎの魅力でもある?

 ピンチを抑えることもそうだし、きっちり先発の勝ちをつないで、(抑えの)増田さんにつなぐポジションなので。いかにしっかりつなげるかというところなので、チームが勝てるのであればイニングまたぎだろうが2、イニングでも3イニングでも僕は投げる。

-他の人がつくったピンチでも変わらない

 これは中継ぎをやった人にしか分からない快感と言える。自分の出したランナーじゃないからかえしていいとか思ったことは一切ないし、前のピッチャーのランナーでもかえしたら嫌だし、イライラする。これは中継ぎをやった人しか分からないことだと思う。

-先発や抑えをやりたい思いは

 当然、やってみたいという思いはある。このポジションもいいけど、自分を進化させるために違うポジションに挑戦したい気持ちもある。複雑なところ。

-稲尾氏のパ・リーグ、球団記録に迫る年間76登板ペースで投げている。疲労回復の方法は

 まずは睡眠時間。寝ることが一番疲れが取れるので。今年はチームに栄養士さんがついて、栄養のことやサプリメントのことも教えてくれる。栄養に関しては自分でも勉強しようと思うし、野菜を多めに取ったり油を減らしたりと気を使っている。

-睡眠時間は

 7~8時間は寝たいと思っている。ナイターだと帰ってちょっとゆっくりして、その日のピッチングの映像を見て。なんだかんだで(深夜)2時に寝て、10時ぐらいに起きる。

-気持ちの切り替えも重要

 今年はいい日も悪い飛も寝たら終わりって決めている。いくら1イングを3者連続三振に抑えようが、どれだけ打たれようが、いい日はいい、悪い日は悪いと寝たら終わり。いい日は引きずって悪い日は変えるとかするとおかしくなるんで。どんなことがあっても受け入れて、その日で終わってリセットという感覚。

-首位ソフトバンクと2・5ゲーム差の3位。混戦の中、28日にリーグ内の戦いが再開する

 数字にこだわるより内容にこだわっていきたい。内容にこだわっていけば自然と数字はついてくるものだと思っている。チームとしてはいち早く混戦を抜け出して、差をつけて2連覇できるようにやるだけ。去年優勝してうれしい思いをした反面、(クライマックスシリーズでソフトバンクに)負けた悔しさもある。勝たないと何事も楽しくないので、まずはリーグ優勝を取れるように全員で力を合わせてやっていく。

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