W杯目前のトップ交代 ラグビー新会長「ひげ森」の武器は

西日本スポーツ

 日本ラグビー協会は29日、東京都内で評議員会と理事会を開き、元日本代表で同協会副会長だった森重隆氏(67)の新会長就任を決めた。任期は2年。2期会長を務めてきた元日本商工会議所会頭の岡村正氏(80)は名誉会長になった。ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕が9月に迫る中での異例のトップ交代となる。

 森会長は福岡高からラグビーを始め、明大に進んだ。現役時代は元日本代表CTBで、新日鉄釜石の黄金期を支えた名選手。激しい「魂のタックル」やスピードを生かした自由奔放なプレーでファンを魅了した。

 飾らない振る舞いやユーモアあふれる言動など、「ひげ森」の愛称で親しまれる人柄も魅力の一つ。中央競技団体の運営手腕は未知数ながら、前体制から脱却し、風通しのいい組織を築き上げる上で、自然に周囲から人が集まってくる、その人心掌握力が武器になる。

 福岡高時代に指導を受けた日本代表候補のWTB福岡(パナソニック)はラグビーの技術以上に生きざまを教わったという。「今でもはっきり覚えている言葉が『タックルしねえやつは男じゃない』。プレーをする上での原点」と感謝する。

 九州協会の久木元理事長は「同じ九州のラグビー関係者としても大変光栄に思う。ラグビー界のレジェンド(伝説)の一人で愛すべき人物。最善を尽くしてくれると思う」とその手腕に太鼓判を押した。

 トップリーグ復帰を目指すコカ・コーラの向井監督は、日本代表監督として日本協会と強化策を話し合った経験を持つ。「うまく回ればいい。あそこ(協会)は一筋縄ではいかないから苦労するかもしれないが。ガラッと変わるようだし、どうなるかは楽しみだね」と期待した。(大窪正一)

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