ラグビー協会新会長「ガラス店の会長に…」森氏に聞く2

西日本スポーツ

 日本ラグビー協会の新会長に決まった福岡市出身の森重隆氏(67)が西日本スポーツの単独インタビューに応じた。9月20日開幕のW杯日本大会まで80日余り。要職を担うことになった経緯や意気込み、岐路に立つW杯以降の日本ラグビー界発展に向けた構想や思いなどを余すことなく語った。(1からつづく)

 ー国内だけでなく、SRから除外される次回の2023年W杯フランス大会への強化に向けて、強豪国とのマッチメークの確保も鍵になる。

 「国際戦略は岩渕に任せたい。何より(海外の関係者と)しっかりとコミュニケーションが取れる。東京五輪を目指す7人制ラグビーの指揮にも未練があったようだが、ケンブリッジ大に留学経験があるなど英語が堪能でWRなど国際的人脈も広い」

 ー他の新理事の顔ぶれについては

 「皆さん、実務に優れている。谷口真由美さん(インターネットのグループ『全日本おばちゃん党』代表代行で大阪大非常勤講師)は、父親が近鉄のラグビー選手だったこともあり、ラグビーへの造詣が深く、新風を期待している。中竹(福岡・東筑高出身)はこれまでの指導経験を生かしてほしい」

 ーW杯のレガシー(遺産)は?

 「一生に一度でなくまた何年後かにやろうと思える文化を根付かせたい。子どもたちが見てラグビーってすごいなと。次のW杯へのエネルギーにしてもらいたい。そうじゃないと意味がない」

 ーW杯に向けて会場が三つもある九州の力も大事になる。

 「九州がこれだけラグビー熱が高いのは、歴代の指導者のおかげ。(指導を受けた子どもたち)みんながラグビーを嫌にならずに大学、社会人までやっていく。意気に感じてやるやつが指導者になっている。盛り上げを期待している」

 ー日本ラグビー界の未来をどう描く?。

 「日本代表が勝つことやラグビー人口を増やすことも大切だが、ニュージーランドは総人口が約300万人ながらラグビー文化が根付いている。ここ5、6年前から強く思うようになったことがある。痛くても恐怖心に打ち勝ってタックルを決めたり、トライを決めたりする。それは自分のため、自分がうれしいからじゃない。それで周りのみんな、仲間が喜んでくれるから。そういう思いが一番崇高。それがラグビー。そうした人間教育につながる先輩方から教わった文化を根付かせたい」

 ー家業のガラス店との二足のわらじ。多忙に拍車がかかり、趣味のゴルフも遠ざかりそうだ。

 「ガラス協会の会長になったと思った人も多いのでは(笑)。1カ月の3分の2は東京を拠点に過ごすことになる。ゴルフも当分はできなくなるのは覚悟している」

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