渡辺3年ぶり女王 女子ハンマー投げ 日本記録更新お預け

西日本スポーツ

 陸上の日本選手権第3日が29日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、女子ハンマー投げは渡辺茜(丸和運輸機関)が3年ぶりに制した。男子ハンマー投げは赤穂弘樹(まなびや園)が優勝し、初出場の中川達斗(九共大)が2位に入った。男子110メートル障害の準決勝で高山峻野(ゼンリン)が13秒44の好タイムを出し、全体1位で30日の決勝に進んだ。

 女子ハンマー投げは渡辺茜(丸和運輸機関)が3年ぶりの優勝を決めた。「勝つことと、日本記録を考えて練習してきた。勝ちにこだわり、集中して試合ができた」。最終6回目の投てきが終わると両手を上げて観客の拍手に応えた。

■九共大出身

 3回目で優勝を射程にできる64メートル59を出すと、後半は日本記録(67メートル77)の更新を狙った。だが、雨でサークルがぬれて滑りやすくなり、4、5回目は連続でファウル。最後も記録を伸ばせなかった。サークルが滑るという情報は事前に手に入れ、最悪の状態を想定して臨んだが、「(日本記録は)今日じゃなかったということ」と悲願は持ち越しとなった。

 日本歴代3位の66メートル79の記録を持つ第一人者だが、昨年のジャカルタ・アジア大会では4位に終わりメダルを逃した。「悔しい思いをして、練習から悔いなくやるよう意識が変わった」と調整ではチェックや確認を入念に行うようになった。

 北九州市在住で母校の九州共立大で練習を積む。世界選手権の参加標準記録(71メートル00)は突破できず、日本記録の更新と東京五輪出場にターゲットを移す。「世界ランキングを上げられるよう、順位の狙える大会に出るとか、いろいろ戦略を考えたい」。東京五輪への道はここからが正念場だ。 (前田泰子)

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