女子5000木村が初V 「9割ここで走った」思い出のトラックで世界切符

西日本スポーツ

 陸上の世界選手権(9~10月・ドーハ)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は30日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、女子5000メートルで筑紫女学園高(同市)出身の木村友香(資生堂)が15分22秒53で初優勝し、世界選手権代表に決定した。3連覇を狙った鍋島莉奈(日本郵政グループ)は2位だった。

■「支えてくれた方に感謝」

 大好きな「故郷」福岡の地で錦を飾った。女子5000メートルで木村友香(資生堂)が初優勝し、初の世界選手権代表を決めた。「この1年、つらいときにたくさんの方がサポートしてくれた。勝って感謝の気持ちを伝えたかったのでうれしい」。表彰台の一番上で笑みがはじけた。

 持ち前のスピードをラストで爆発させた。先頭集団で粘り、残り1周の第2コーナーでトップへ躍り出ると、最後の直線でこの種目2連覇中の鍋島莉奈(日本郵政グループ)らを振り切ってゴールした。「粘って最後に出るしか考えていなかった。みんなが仕掛けてきても、イメージができていて焦らず対応できた」。思い描いた通りの展開だった。

 昨秋、ユニバーサルエンターテインメントを退部。12月下旬から3カ月、オーストラリアの陸上チーム「メルボルントラッククラブ」へ練習参加した。日本と違う練習方法や現地の選手がきつい練習をしながらも笑う姿に走る楽しさを思い出した。資生堂へ移籍した4月以降は勢いが止まらない。織田記念で世界選手権参加標準記録(15分22秒0)を突破。さらにその後も記録を伸ばした。

 福岡は「高校3年間しか過ごしていないけど大好きな地」と言う。生まれ故郷の静岡から進学した筑紫女学園高時代に「9割、ここで走っていた」という思い出のトラックで、高校時代の恩師や友達に見守られて世界切符をつかんだ。「正直、世界選手権のメダルは厳しいけど、行っただけで満足はしたくない。予選突破できるよう、もう2段階、力を上げていきたい」。すっかり大人になったその顔に強さがにじみ出ていた。 (前田泰子)

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