工藤監督、采配ズバズバ的中!逆転4連勝 高橋純プロ初星から連勝

西日本スポーツ

プロ初白星から2日連続で勝ち投手となり、ポーズを決める高橋純 拡大

プロ初白星から2日連続で勝ち投手となり、ポーズを決める高橋純

7回2死一塁、日本ハム・中田を三振に打ち取る 8回1死二塁、生還した代走周東(23)を迎える工藤監督(右から4人目)

 ◆日本ハム3―4ソフトバンク(30日・札幌ドーム)

 乗ってるぜ、純平! 4年目の高橋純平投手(22)がプロ初勝利から2日連続で2勝目をマークした。球団史上、日本選手として初の快挙だ。1点リードを許していた7回2死で送り出されると、日本ハム中田を三振に仕留めた。直後に打線が逆転。工藤采配もズバズバ的中だ。チームは2日連続の逆転勝利で4連勝。6月を14勝7敗2分けで終えた。再開したリーグ戦で日本ハムを蹴散らした工藤ホークスが大きな波をつかんでいる。

■「ついているな」

 2日分の笑みがはじけた。試合後、敵地でのヒーローインタビューに呼ばれたのは高橋純だ。前日6月29日は3番手で登板し、プロ初勝利をマーク。「ヒーロー」の座は最終回に逆転ランニングV2ランを放った上林に譲ったが、この日は正真正銘の主役をつかんだ。1点ビハインドの7回2死で登板し、直後に味方が逆転。球団の日本選手では史上初のプロ初勝利から2日連続で白星を手にした。

 「(29日は)勝てると思ってなかったのでうれしかった。今日も絶対投げると思って準備していた。ついているなと思う。何か『球団初』というのを残したかったのでうれしい」

 22歳にしてはまだあどけない顔をほころばせ、前日の初勝利と合わせて喜びを表現した。1点ビハインドの7回。2死一塁で出番が回ってきた。打席は4番中田。昨季までの3年間で1軍登板わずか1試合だった右腕は初勝利で得た自信からか、相手主砲にも動じない。「三振を取りにいきました」と鋭い変化球4球で2ボール2ストライクにすると、最後は外角低めギリギリに糸を引くようなストレート。中田がまったく反応できない見逃し三振だ。

 「ついている」と本人が話したように直後に味方が逆転し白星をつかんだ。その“シナリオ”は監督就任後初のドラフトで右腕を引き当てた指揮官の采配が描いた。終盤だけに1点でも奪われれば厳しい状況だったが「今の調子とボールの力があれば、いけると思っていた」と即決。4番中田に対して、迷わず経験の浅い高橋純をマウンドに送ると、孝行息子もしっかりとその期待に応えた。

 直後の攻撃でも指揮官のタクトがさえる。先頭の明石が右前打で出塁すると、グラシアルが左翼線へ同点二塁打。ここで迷わずグラシアルの代走に周東を起用した。同点で延長に突入する可能性を考えれば、主軸をベンチに下げるリスクは小さくない。それでも勝負に出るとデスパイネの右飛で周東は三塁へ。続く松田宣の打球は前進守備を敷く遊撃の真っ正面に転がったが、ギャンブルスタートを切った周東の俊足に焦ったのか、遊撃の石井が打球をファンブルし、決勝の生還となった。

 「ギャンブルだったがいいスタートを切った。彼の走力があったからこそ」。投打に、足もかみあった逆転劇での4連勝に指揮官の顔もほころぶ。5月は負け越したが、6月は14勝7敗2分け。「いい形が出ているのは非常に大きい。ただ、またここから始まるという強い気持ちを持って頑張ります」。貯金は今季最多の「11」。フレッシュな力もあり、工藤ホークスが完全に勢いに乗った。 (倉成孝史)

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初星に多くの祝福メッセージ

 6月29日のプロ初勝利から一夜明け、高橋純のスマートフォンに多くの祝福メッセージが届いたという。「まずは母と父に返信した」と初々しい。ウイニングボールも岐阜の実家に送る予定だ。一方で「まだまだ返信できていない」とメッセージの多くは手つかず状態という。「基本的には、やっと勝てたという感じ」。さらなる飛躍のため、慢心しないことを肝に銘じている。

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