60歳もサニブラウンに刺激 100m同じレーン激走

西日本スポーツ

 ◆陸上日本選手権:最終日(30日=福岡・博多の森陸上競技場)

 2日前に男子100メートル決勝で、サニブラウンが大会新記録10秒02をたたき出した4レーンを駆けた。「いやあもう、それがうれしくて」。中高年も活躍できるマスターズ陸上。M55~65(55~69歳)区分で行われた100メートルに出場した沖田隆雄さん(60)は子どものようにはしゃいでいた。

 普段は熊本・八代市立二見中の教諭として美術を教える。もともと陸上経験ゼロ。校区の大会で走ると、年下の出場者にも負けなかったことに自信をつけた。50歳から競技開始。練習は十分な間隔を空けて週2、3回。60歳で迎えた昨年の全日本マスターズ選手権で、男子M60(60~64歳)クラス100メートルトップの12秒31をマークした。

 今回の日本選手権は、複数種目に出場する選手への負担を考慮し、大会日程が例年より1日長い4日間となった。競技の間にマスターズの出番が設けられ「去年から私どもの間ではザワザワしていた」という。

 熊本を出発する際には校長から「全校生徒のために頑張っておいで」と送り出されて臨んだ。全校生徒は19人という。レース前日にテレビを見ていたら、サニブラウンの走りを検証中。「ストライドが前に出過ぎていて、真下に着地した方がいいというような話があって。はぁ~そうなのか、じゃあ自分で試してみよう、とかって」。興味津々で見入った。

 「若い方にパーッと離されるかと思ったら、意外とついていけました」。目標圏内の3位に食い込み、今回のタイムも12秒31だった。9月の全日本マスターズ選手権で再びM60クラスを制することと、クラス日本記録12秒21が目標。競技の楽しみを「非日常性ですかね」と語り、心地よさそうに汗をぬぐった。

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