ソフトバンクの“代”魔神 甲斐野3戦連続S 先輩森からメッセージ

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク8-6楽天(2日・ヤフオクドーム)

 甲斐野が天敵の前に立ちはだかった。試合展開がめまぐるしく変わる中、2点差の9回からのマウンド。「楽天にはやられていたので、やり返したかった。緊張したけど、状態が良かったので自分のボールを投げようと思った」。打席には5月3日にバックスクリーンへの本塁打を許し、開幕からの連続無失点記録を13で止められた因縁の山下。3球連続フォークで空振り三振に切った。

 続く同じ兵庫県出身のドラ1ルーキー辰己も、フォークで投ゴロに料理。2死となり、この試合で7回に3ランを放った茂木を157キロ直球で追い込むと、最後は142キロフォークを振らせた。

 歓声が湧く。プロ初黒星を喫した相手から、ヤフオクドーム初セーブを挙げた右腕の形相は一変。同い年で初バッテリーを組んだ栗原に人さし指を向け「クリとバッテリーを組めてうれしかった」と笑顔がはじけた。

 1点リードの8回に9試合連続無失点中だったモイネロが逆転2ランを浴びた。その直後にチームが逆転。ブルペンにいる間も気が抜けない中、浮かんできたのは先輩からのアドバイスだった。

 「いつも通り、おまえらしく」

 守護神の森からスマートフォンにメッセージが届いたのは、6月18日ヤクルト戦の登板後だった。東洋大時代に慣れ親しんだ神宮でのプロ初登板。右背部痛で離脱した森に代わって3点リードの9回からマウンドに上がったが、押し出し四球を与え、2死満塁のピンチを残しプロ初セーブを逃していた。「ここぞのタイミングで真面目。その優しさに、完全にやられた。開き直るきっかけになった」。普段はジョークを飛ばしてくることが多い先輩の気遣いが心に染みた。

■球宴へ猛アピール

 昨季のセーブ王の代役を務め3試合連続セーブを挙げたルーキーには、きょう3日に締め切られるプラスワン投票による球宴初出場の可能性が残る。今年の第2戦は甲子園での開催。関西生まれの右腕は「甲子園で投げたことがないんですよね…」と語る。締め切り前に最高のアピールになった。 (鎌田真一郎)

   ◇    ◇

 倉野投手コーチ(4セーブ目を挙げた甲斐野について)「(抑えが)板についてきたし、様になってきた。状態はいい。真っすぐとフォークのどちらかが良ければ何とかなるレベルにある」

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