200平渡辺一平、世界記録更新へ「2分5秒台出る」

西日本スポーツ

 競泳男子200メートル平泳ぎで2分6秒67の世界記録を持つ渡辺一平(トヨタ自動車)=大分県津久見市出身=が水泳の世界選手権(12日開幕、韓国・光州)で2分5秒台での金メダルを宣言した。本紙の取材に26日に決勝がある同種目で自らの世界記録を大幅更新する決意を披露。優勝すれば来年の東京五輪の代表に内定するレースで前回覇者のライバル、チュプコフ(ロシア)らとの激闘を制し、「世界最強」を証明する。 (伊藤瀬里加)

■「人気スポーツに」

 「自己ベスト=世界記録」。渡辺は、ただ上回ればいいとは思っていない。現在の2分6秒67からの大幅更新に照準を合わせている。

 「タイムはうまくいけば2分5秒台は出ると思う。金メダルを獲得すれば東京五輪内定。もうゲームは始まっているという気持ちで、優勝できるように頑張りたい」

 リオデジャネイロ五輪前年だった2015年の世界選手権は出場すらかなわず、早大の寮でテレビ観戦。大学の先輩だった瀬戸大也が男子400メートル個人メドレーで、同級生の渡部香生子も女子200メートル平泳ぎで優勝し、そろって五輪出場を決めた姿を見るだけの立場だった。

 「大也さんや(坂井)聖人さんに刺激をもらいながら、早稲田で練習していた。香生子は同期で『Wワタナベ』と比較される中、自分はこんなところで何しているんだろうと思っていた」。当時は翌年の五輪に出ることなど想像できなかった。

 この後、一気にシニアレベルで頭角を現した。リオ五輪に出場し、五輪新記録を樹立。翌17年には世界記録も更新した。日本代表にも4年連続で名を連ね「4年間で自分自身の立場も大きく変わった。そう考えたら、すごいですよね」と笑う。

 今春に社会人となり、関心は自分自身の結果や記録にとどまらなくなった。「水泳の発展というか、人気スポーツになってほしい、競技としての価値を上げていかないと」との思いも胸に刻む。

 6月に米フラッグスタッフで行った高地合宿の合間にはメジャーリーグを観戦。ダイヤモンドバックスの本拠地で食事やゲームなど、競技場外でも楽しむことができる仕掛けに心を打たれた。「エンターテインメントの塊。試合数が違う部分はあるが、水泳ももっと近い存在であるべきだなと思う」と刺激を受けた。

 リオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介や、池江璃花子がいない今大会。競泳陣で最も金メダルに近い渡辺への期待は当然大きい。「みんなで頑張って結果を出したい」。この夏、名実ともに競泳ニッポンのエースとなり、来年は堂々と東京五輪に乗り込む。

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