千賀、エースの自覚見えた/池田親興氏の目

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク6―3楽天(4日・ヤフオクドーム)

 グラシアルがアーチを放った際の千賀の表情が印象的だった。喜びを通り越してあきれたような顔。その心は「すごい」なのか「敵じゃなくてよかった」なのか。とにかく、野手がこれだけ援護してくれるんだから自分も…という思いをさらに強くしたはずだ。

【写真】2ランを放ったグラシアルを迎える千賀

 そんな決意が内容に表れた。中5日の負担はやはり大きく、調子そのものは良くなかった。三者凡退は一度だけ。間が悪く、乗っていけそうなところで乗っていけない。それでも主導権を渡すことなく投げたあたりに、大事な試合を任されたエースの自覚が見えた。

 6回にブラッシュ、ウィーラーから奪った三振は本人も言っていたが狙ったもの。三振が増えると球数に影響するが、こういう価値が高い三振はチームを乗せる。バッテリーの集中力が相手を上回り、粘って抑えていけば結果的に勝ちにつながることを証明した。

 不運だった2点目はともかく、1点目は取られ方が悪く、本人も納得はしていないはず。それでも満足はしているのではないか。本調子ではなくても勝ちを求められて勝った。球宴前にまだ投げるかもしれないが、真のエースが誕生した前半戦を象徴するような試合だった。 (西日本スポーツ評論家)

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