16歳審判の初めての夏 6日開幕の福岡大会“出場”

西日本スポーツ

 球児とは違う立場で甲子園を目指す高校生がいる。福岡・九州産業高1年の黒岩龍之介さん(16)はアマチュア野球の審判として今春から高校野球をジャッジしている。“初出場”となる福岡大会は6日に開幕。球児と同じ思いで初めての夏を待つ。

 高校生の硬式野球の審判は福岡県では黒岩さんだけ。福岡県高校野球連盟の和佐野一文審判長も「過去にも聞いたことがない。全国でも珍しい」と驚く存在だ。小学1年で野球を始め、中学時代は硬式野球クラブでプレーした。だが故障を繰り返し、中2の秋に左足首を骨折。「これ以上続けるのは難しいかな」と選手の道を断念した。それでも大好きな野球への思いは消えなかった。

 グラウンドに立ち続けたいと選んだのは審判の道。昨春の講習を受け、1年間で少年野球から成人の試合まで軟式124試合で審判経験を積んだ。3月の九州地区福岡大会で三塁塁審として高校野球デビュー。高校生だけに審判を務められるのは、授業のない日曜日だけ。「選手と同じグラウンドに立てるのはうれしい」。初となる夏の大会“初戦”を待つ。

 「自分の判断で選手の高校野球が終わるかもしれない。責任は大きいです」。黒岩さんの夢は甲子園の審判。さらに「将来はアマチュアの国際大会でジャッジしたい」と世界を目指す。

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