高校から投手の好左腕、旋風起こす 福岡・純真の矢島/注目の高校球児

西日本スポーツ

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純真の矢島

 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」‐。今回は福岡・純真の矢島有也(3年)をピックアップします。投手は高校からながら、最速140キロの好左腕。優勝候補を倒す「ジャイアントキリング」を演じた昨夏に続き、16強を目標に掲げる今夏も旋風を狙います。

 「四度目の正直」で好左腕の本当の姿を目にすることができた。福岡大会開幕を目前に控えた6月30日。最速140キロを誇る矢島が実力を発揮した。東鷹との練習試合で6回を投げて2安打無失点。8連続を含む10三振を奪う快投だった。

 今春に「純真の左腕は球が速い上に手元で伸びる。打てなかった」との情報を得た。投手の“目利き”として知られる北筑の山部和範監督からだった。そこで3月23日に春の福岡大会初戦を観戦。そこでは投手出身の社会人野球関係者とも顔を合わせた。

 九州産業に0‐9で完敗したこの試合で、共にお目当てだった矢島は救援登板。失点したが、光るものはあった。「腕の振りも良く、ストレートの切れは抜群」。プロに投手を送り込んだこともある社会人野球関係者と私の意見は一致した。

 この好印象を持って、4月と6月の2試合に足を運んだが、初回から四球で自滅。その一方、鳥飼俊輔監督には5月の鹿児島・尚志館との練習試合で140キロの大台に到達したことも聞いており、夏本番を控えた登板を楽しみにしていた。

 東鷹戦も初回1死から3連続四死球。落胆しかけていると、開き直った矢島は5番打者から空振り三振。そこからは前述の快投となった。投手は高校からで経験が浅いこともあり、制球面の課題は明らかだが、矢島は前だけを見据えている。

 「初回から3人で(相手の流れを)切ることを考えて、空回りしていました。夏は考えすぎずに、自分らしさを出したい」。昨夏に優勝候補の福岡工大城東を破るなど2勝した先輩を超え、2007年からの現校名では初の16強入りが目標だ。

 好きな投手は、北筑出身で同じ左腕のDeNA今永。「投げ方が滑らかで、右打者へのインコースがいい」。初戦は7日の伝習館戦(大牟田延命球場)。球界屈指の投手に成長した今永の高校時代の話に目を輝かせた左腕に期待したい。

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