オリックス山本撃ちソフトバンク8連勝 4回打者一巡4得点 首位ターン決めた

西日本スポーツ

 ◆オリックス2―6ソフトバンク(5日・ほっともっとフィールド神戸)

 ソフトバンク打線が苦手オリックス山本を攻略して連勝を8に伸ばした。対山本の連続無得点イニングは「27」でストップ。1点を追う4回、絶好調ジュリスベル・グラシアル内野手(33)からの5連打などで一挙4得点。打者一巡の猛攻を繰り広げた。二保が11年目にして先発として初勝利をマーク。2位楽天とのゲーム差を6に広げ、首位ターンも決めた。工藤ホークスの最長に並ぶ9連勝に王手。このまま混パを抜け出して独走態勢に突入する。

■対4戦目ついに

 ようやく「壁」を突き破った。4回だ。ここまで27イニング連続で無得点に封じられてきた山本に襲いかかった。先頭内川が内角高めの153キロを右前へ。1死後、グラシアルが歓声をもたらした。厳しい内角の152キロ直球を捉え、右中間を切り裂いた。相手外野陣のまずい守備もあり一気に三塁へ。今季4度目の対戦で、ついにスコアボードに得点を刻む適時三塁打。クールな男が思わずガッツポーズを繰り出した。

 「いい投手だし、今まで自分も打てていなかった。チームも勝てていなかった。安打が出て勝利にも貢献できて、自分にとってもチームにとっても大きい」とうなずいた。対山本では自身も2三振を含む5打数無安打と苦しんでいた。それだけに、チームと自らの「天敵」に強烈な一振りを見舞った形だ。

 頼れる助っ人がもたらした勢いに乗り、ホークス打線が一気につながる。松田宣は中前適時打。上林の右前に続き、甲斐は左前へタイムリーを放った。高田も中前へ適時打だ。打者10人で、計6本の長短打。このうちチームの共通意識としていた中堅から逆方向への打球は4本。高めのコースに絞る狙いもピタリとはまり4点を奪った。

 絶好調なグラシアルが打線を引っ張り、連勝を8に伸ばした。「大きな1勝だね」と表情を緩めるのも無理はない。この連勝中、3本塁打を含む28打数15安打で打率5割3分6厘、14打点をマーク。前カードの本拠地楽天3連戦でも打ちまくり、交流戦前に喫した3連敗の屈辱を晴らす原動力になった男は、神戸でもチームの懸念を振り払う活躍を見せた。

■9安打浴びせた

 150キロ中盤の真っすぐにフォークやカットボールなどを操る多彩な右腕を、工藤監督は「パ・リーグで一番いい」と評価していた。防御率1・92はリーグトップ。ここまでの3試合で計8安打だったが、それを上回る9安打を浴びせて攻略した。「今までなかなか打てなかった投手をつないで、つないでというところ。個人個人が考えながら打席にも入ってくれたし、つながりを見せてくれた。素晴らしい攻撃だった」と手放しでたたえた。

 球宴まで5試合を残して2位楽天と6ゲーム差。3年ぶりの首位ターンも決めた。それでも「とにかく一つ一つ。あと5試合。また明日から戦っていくことが何よりも大事」と気の緩みはない。多くの故障者を抱えながらも、厚い選手層で混戦を抜け出した工藤ホークスを止める敵が見当たらない。 (山田孝人)

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