ソフトバンク9連勝 松田宣8回逆転2ラン 工藤ホークス最長タイ

西日本スポーツ

8回2死三塁、左越えに2ランを放ち雄たけびを上げる松田宣 拡大

8回2死三塁、左越えに2ランを放ち雄たけびを上げる松田宣

8回に19号2ランを放つ松田宣 2回無死、先制19号ソロを放つデスパイネ 3回無死、9号ソロを放つ甲斐 ホークス9連勝 工藤ホークスの9連勝

 ◆オリックス5-6ソフトバンク(6日・ほっともっとフィールド神戸)

 デスパ、甲斐、最後は松田宣だ!! 敵地神戸で3発の花火を打ち上げ、工藤ホークス最長タイの9連勝を飾った。2回にデスパイネが先制の19号ソロを放ち、3回に甲斐も9号ソロ。8回には松田宣が2試合連発となる逆転の19号2ランで試合を決めた。9連勝は2017年から3年連続でマーク。南海時代の1951~56年に6年連続で9連勝以上を記録して以来、球団63年ぶりの快挙となった。

■熱男2試合連発

 神戸での花火大会の締めは「熱男」だった。1点を勝ち越された直後の8回2死三塁。松田宣が雄たけびを上げた。4番手エップラーが投じた初球のカットボールを捉えた打球は、ホークスファンが陣取る左翼席へ着弾。2試合連発となる逆転の19号2ランだ。

 「いつもの自分の(打球の)軌道とは違うが、打った瞬間に入ると思った。大型連勝を止めたくないので良かった」。敵地での「花火ナイト」と銘打たれた一戦。5回終了後に派手な打ち上げ花火が上がり、グラウンドでは両軍計4本のアーチが乱れ飛んだ。

 空中戦なら、12球団トップの110本のチーム本塁打を誇るホークスに分がある。2回はデスパイネがK‐鈴木の149キロを右翼席に運ぶ先制の19号ソロ。2ストライクから外角高めに甘く入ったつり球を捉え「練習でもいい打球が打てていた」と納得の表情だ。

 チームトップのグラシアルに並んだ一発には予兆があった。試合前の打撃練習で推定飛距離150メートルの超特大場外弾。工藤監督を「おお! 試合にとっておけよ」と驚かせたが、試合でも爆発。今季19本塁打で並んだキューバコンビと松田宣は他球団の脅威だ。

 3回には甲斐が会心の一振りに胸を張った。K‐鈴木が投じた外角低めの143キロをパワフルにすくい上げ、ライナー性の打球をバックスクリーンに打ち込む9号ソロ。「まさか入るとは」。前日5日は天敵山本を連打で攻略したが、一転しての一発攻勢だった。

 工藤ホークス最長タイの9連勝。3年連続の9連勝は、球団では前身の南海時代の1951~56年に6年連続で9連勝以上を記録して以来、球団63年ぶり。監督として常勝軍団を育て上げた王貞治球団会長も秋山幸二氏(本紙評論家)も果たせなかった快挙だ。

 きょう7日には、89年の福岡移転後は4度目となる10連勝が懸かる。2004年、05年、11年の過去3度はいずれもレギュラーシーズンで勝率1位となっているが、工藤監督は「先のことは考えずに一つ一つ頑張っていく」と強調。不変のスタンスを口にした。

 この9連勝中は逆転勝ちが5度。工藤監督も「逆転されても『よしいくぞ』という雰囲気がある。連勝で前向きになり、『何とか』という思いがみんなにある」とうなずく。工藤ホークス初の2桁連勝まであと1勝。先攻逃げ切りの印象が強いチームに、新たな強さが加わってきた。 (山田孝人)

◆福岡移転後の2桁連勝は“V率100%”

 就任5年目の工藤監督にとって、9連勝は2017、18年に続く3度目で最長タイ。1989年の福岡移転後の2桁連勝は2004年の11連勝、05年の15連勝、11年の10連勝(1分け挟む)の3度あり、いずれもレギュラーシーズンはパ・リーグ勝率1位。工藤ホークスは「三度目の正直」で“V率100%”に届くか。

◆プロ野球記録の18連勝も

 1951~56年は前身の南海の黄金時代にあたり、シーズン順位も(1)(1)(1)(2)(1)(2)。51年は9連勝を2度、52年は9連勝と10連勝、53年は12連勝、54年はプロ野球記録の18連勝、55年は開幕10連勝、56年は12連勝をマークしている。54年は18連勝の後に1敗を挟んで8連勝したが、0.5ゲーム差の2位で西鉄にリーグ優勝をさらわれた。

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