レスリング入江 五輪へ前進 女子50キロ級 女王須崎に雪辱 初の世界代表

西日本スポーツ

 レスリングの世界選手権(9月・カザフスタン)の代表を決めるプレーオフが6日、埼玉県和光市総合体育館であり、女子50キロ級は昨年の全日本選手権を制した入江ゆき(自衛隊)=北九州市出身=が世界選手権2連覇中の須崎優衣(早大)に6‐1で圧勝し、初の同選手権代表を決めた。2020年東京五輪の予選を兼ねた同選手権で3位以内に入ると、日本協会の選考基準を満たして五輪代表に決まる。

■6-1で完勝

 弱気だった3週間前の姿は、どこにもなかった。入江は2‐1で迎えた第2ピリオド残り1分から一気に畳みかけた。次々と得点を重ね、6‐1で完勝。先月15日の全日本選抜で残り2秒で逆転負けを喫した須崎に雪辱し、「負けた試合が教えてくれた。負けることは苦しいけど、今回に生かせたのでよかった」と涙をにじませた。

 須崎には昨年のプレーオフでも終盤に逆転を許して敗れた。過去2度、「守りに入った」という土壇場でひっくり返された経験を糧に、「最初から最後まで攻める気持ち」でマットに上がった。

 家族や周囲の支えも力に変えた。全日本選抜後は53キロ級の妹、ななみが専属の練習相手を務めてくれた。2人で一緒に須崎の動きを徹底研究。相手と自分自身の弱点を洗い出して対策を立てた。練習ではその分析をもとに、ななみが「仮想・須崎」となってくれた。

 現在は母校の福岡・小倉商高と埼玉の自衛隊を行き来しながら練習しているが、今回は自衛隊での最終調整にもななみが同行。寝食をともにし、体にいい魚料理も妹が作ってくれた。「自衛隊と、地元の力のおかげですごく頑張ることができた」。感謝の言葉に実感がこもった。

 世界選手権でメダルを獲得すれば東京五輪代表に決まる。同選手権を2連覇していた須崎、リオデジャネイロ五輪48キロ級金メダルの登坂絵莉(東新住建)との三つどもえだった激戦を抜け出し、東京五輪に大きく前進。「まだ五輪が決まったわけではない。世界選手権は初めてなので、びびることなく闘えるように準備したい」。得意の高速タックルで、一気に夢の舞台を決める。 (伊藤瀬里加)

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