最速125キロ1年生、快投で強豪撃破 兄の「ショボイ」に奮起

西日本スポーツ

 ◆高校野球佐賀大会1回戦:鳥栖商1-3唐津東(7日・佐賀ブルースタジアム)

 最後の打者を打ち取るとちょっぴり控えめにガッツポーズをつくった。春の佐賀大会4強の鳥栖商をねじ伏せたのは唐津東の1年生右腕、谷口だった。「1年生だし思い切りやれました。相手は春の4強だからチャレンジャーの気持ちでぶつかりました」。高校入学後、初めての公式戦の完投でチームに2年ぶりの夏の勝利をもたらした。

■最速125キロ

 前田征宏監督に「接戦しか勝ち目はない。試合をつくれる投手を」と前日に先発に指名され、「先発と言われてうれしかった」と1年生らしからぬ強心臓で県内屈指の強力打線を抑えた。7回以外を除いて毎回走者を出しながら、失点は唯一連打を浴びた4回の1点のみ。最速125キロながら、「走者を出して抑えるのが自分の投球」と4併殺で打ち取り、104球で完投した。

 兄の豪さんは昨夏のチームの4番打者。大学に通う兄からは激励どころか「どうせショボイ(結果)だろ」と厳しい言葉をかけられ奮い立った。スタンドで見ていた兄に、昨年挙げられなかった夏の勝利を見せつけて「どうだ、と思いました」と胸を張った。

 1年生を全員で盛り立てた勝利に「いい勝ち方ができた」と前田監督は目を細めた。次は昨秋の県大会で3回戦で敗れた佐賀工との対戦だ。「先輩はみんな優しいので、一緒に甲子園に行きたい」と頼もしいルーキーが目を輝かせた。 (前田泰子)

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