ソフトバンク福田、自身最多8号 プロ13年目の進化の理由

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク3―2西武(9日・ヤフオクドーム)

 フルスイングで捉えた鋭い打球は一直線に伸びた。1点を先制された直後の初回無死一塁。3球で追い込まれた福田が粘った末に値千金の一発を放った。十亀の7球目の内角カットボールを右中間テラス席に運ぶ逆転の8号2ラン。敵失で得た好機を逃さなかった。

 今季の8本塁打は、昨季の7本塁打を上回るシーズン自己最多。「13年やってきたけど、当てにいく打撃はできない。追い込まれても自分の打撃ができたと思う」。今年2月に区切りの30歳となった打のヒーローは、23歳の高橋礼とともにお立ち台に上がった。

 昨季から取り組む引っ張りを意識した打法が奏功している。「自分を見失っていない。悪くなるといろいろ試したくなるが、昨年からやっていることを信じて今もやれている」。6月23日の巨人戦では、あの菅野から初回に右中間席への先頭打者弾も打ち込んだ。

 「まだ前半戦。数字は意識することはない。自分はレギュラー選手ではないから。一日一日、一試合一試合やるだけ」。個人の数字よりも目の前のプレーに集中することに専念。昨季までは代走や守備固めからの出場が多かったが、スタメン起用も増えてきた。

 今季は4月の楽天戦で左脇腹を痛めて、1カ月以上も戦列を離れた。「ケアしながら、ぶりかえさないように。いいコンディションでやれるように」と細心の注意を配る。はり治療のほか、オイルマッサージなどでも痛めた箇所をケア。万全の注意を怠らない。

 加えて「股関節の可動域が狭まると、脇腹に影響が出るというので、(ケアは)そこも。(脇腹を)負傷したことのある人から『どうしても怖さはある』と聞いた。それは付き合っていかないといけない」と覚悟を口にする。プロ13年目の進化には理由がある。

 過去に規定打席に到達したシーズンはないが、順調なら14日にも国内フリーエージェント(FA)の資格取得条件を満たす。「自分がFAを取れる選手になれるなんて思ってもいなかった」。打率も2割9分5厘と3割台が目前。故障者続出のチームで存在感は増すばかりだ。 (山田孝人)

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