スカウト注目「まだまだ伸びしろある」公立高エース3回完璧6K

西日本スポーツ

 ◆高校野球福岡大会2回戦:浮羽工0-7春日【8回コールド】(11日・大牟田延命球場)

 「公立の星」をめざせ! 福岡大会は県立の春日のエース坂元創(3年)が最速145キロをマークしプロのスカウトの注目を集めた。坂元は6回途中から8回まで打者9人と対戦し、六つの三振を奪って無安打無失点と好投。チームは浮羽工を7‐0の8回コールドで勝利を決め好スタートを切った。

■自己最速は146キロ

 プロ野球界で売り出し中の村上宗隆(熊本・九州学院出身)を一昨年のドラフトで獲得したヤクルトの松田慎司スカウトが、坂元の投球にうなった。「常時140キロ台が出ている。スピードは出るし、リリース時に力がボールに伝わっている。まだまだ伸びしろがある」。この試合のMAXは145キロ。自己最速の146キロには届かなかったものの、最後の夏の大会初戦ということを考えれば、素材の良さがうかがえる。

 6回無死一塁の場面で2番手として登場した。打者9人を完璧に抑え、6奪三振と内野ゴロが三つ。外野への打球は一つも無かった。「最初はコントロールが定まりませんでしたが、回が進むごとに自分の球がいくようになりました。全体的には7割くらいですかね」と坂元は自らの内容に辛めの点数をつけた。

 今でこそ投球できるようになったが、今年1月に右股関節を痛め、つらい日々を送った。下半身を強くしたくてもできない。腹背筋や肩周りを柔らかくするトレーニングを中心に、ブルペンに入ったのは5月のゴールデンウイーク明け。それから30、50、70メートルなどの短いダッシュを取り入れて今夏に備えた。

 昨夏は南福岡大会4回戦で久留米商に8‐12で敗れた。坂元は先発し、一度はマウンドを降り、さらに4番手として登板。「去年は150キロを出したい、とか自分のことしか考えていなかった。3年になり、今は球速より勝てる投手になりたい」と勝利を最優先する考えに変わった。「坂元と(捕手の)坂口ら昨年の経験者が中心にやってもらいたい」と八塚昌章監督はバッテリーに期待する。南部の「公立高の星」の最後の夏が始まった。 (森本博樹)

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