伊万里、鮮やか逆転劇 監督「適当にいけ」打線目覚める

西日本スポーツ

 ◆高校野球佐賀大会2回戦:塩田工・嬉野3-4伊万里(11日・みどりの森県営球場)

 3年ぶりに伊万里の校歌が球場に響いた。選手にとっては初めての夏の勝利だ。0‐3から8回に追いつき、9回でひっくり返す鮮やかな逆転劇だったが、6月のNHK杯では7回コールドで破った塩田工・嬉野の合同チームに大苦戦。「みんな緊張していた。序盤でもっと動いていれば良かった。僕のミスです」と吉原彰宏監督は反省を忘れなかった。

 7回までわずか3安打。相手の軟投派左腕に全く手が出なかった打線が8回に目覚めた。吉原監督の指示は「考えすぎで打てないから適当にいけ」。2死一塁から4番前川一球(3年)が左前適時打で1点を返すと、そこから3連打で追いついた。押せ押せムードの9回は1死一塁で3番前田大斗(2年)が右翼越えの三塁打を放ち逆転。「自分で決めようと思っていた。追い込まれてバットを短く持って振り抜いた」と前田大斗は3年ぶりの勝利をもたらした殊勲打に胸を張った。

 昨年は選抜大会の21世紀枠で甲子園を経験。「夏も」と意気込んだが、初戦で佐賀工に敗れた。延長11回で勝ち越したが、その裏、最後の1アウトが取れず同点とされ、12回にサヨナラ負け。前川は昨年、代打で甲子園の打席を踏んだが、夏は不振で出番はなかった。「自分が代打で出られれば勝てたかも」。1年間持ち続けた悔しさを8回の打席にぶつけた。

 「もう一度甲子園へ」がチームの合言葉。苦しい試合を乗り越え、初戦の壁を突破した伊万里ナインが佐賀の主役に躍り出る。 (前田泰子)

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