第1シード撃破 杵築ナイン攻守一丸で雪辱果たす

西日本スポーツ

 ◆高校野球大分大会2回戦:大分2―7杵築(12日・別大興産スタジアム)

 杵築ナインが大きな仕事をやってみせた。今春のセンバツに出場した第1シードの大分を撃破。5月の大分県選手権では1‐5で敗れている相手に雪辱した。「選手たちが力を出してくれた」と伊藤弘明監督は意地を見せた選手をたたえた。

 事前に細かいプランを立てた。先発の左腕エース矢野裕雅(3年)は大分打線を1安打に抑えていたが4回途中で交代。逆転されると再び矢野を戻し、試合をひっくり返すと8回から右腕の萩原直人(同)に任せた。「勝つには先制して大量点を取るしかない。攻撃に集中するため」と伊藤監督は投手交代や守備位置などをシミュレーションした。矢野は2度の登板で5回1/3を投げ「三振を取れるタイプじゃないのでコースに丁寧に投げた」とわずか2安打。それでも伊藤監督は「矢野は好投していたが形を崩すわけにはいかなかった」と当初のプランを守った。

 攻撃もプラン通り。3回に3番吉岩佑馬(同)の本塁打で先制。「これで流れを持ってきたと思った」と通算21本のスラッガーの一発で勢いをつけると、相手のエース長尾を打ち込み6得点して降板させた。「大分には県選手権では3安打で負けたので、イタコウ(大分)と対戦が決まって絶対勝とうと思った。甲子園の動画を見てイメージした」と吉岩はリベンジを果たし笑顔を見せた。

 攻守一丸となって、全員でつかんだ大きな勝利だ。1年間、厳しい言葉で選手を鍛えてきた伊藤監督は「まだまだ百点満点じゃない。まだまだこの子たちはやれますよ」と選手の無限の可能性を信じている。 (前田泰子)

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