ソフトバンク上林「ボール損」改善中 不振から復調の予感 

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上林のゾーンスイング率 上林の年度別打撃成績

 プロ野球は15日に後半戦がスタートする。パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクは2位の日本ハムに7ゲーム差。故障者が続出しながら独走態勢を築いたが、状態が上がらないのが上林誠知外野手(23)だ。前半戦の打率は1割9分。故障離脱もあり不振に苦しみながらも、一時約40%だったボールゾーンスイング率は30%近くまで改善した。後半戦はグラシアルがいきなり不在。2年ぶりのVへ、復調が期待される上林は「ボール損」を克服して快音を量産できるか。(データは共同通信デジタル、14日現在)

 不動のレギュラーとしてチームをけん引するはずだった上林が不振に苦しんでいる。4月に右手に死球を受けた後、5月に骨折が判明して離脱。復帰後も思うような打撃ができず、ここまで打率は2割に届いていない。目立つのはボール球に手を出しての凡退だ。

 今季のゾーンスイング率はストライクが74.3%でボールが34.1%。パ・リーグの100打席以上の打者では、上林は牧原(ソフトバンク)に次いでボールゾーンの率が高い。規定打席をクリアして自己最多の22本塁打を放った昨年はストライク78.3%、ボール31.7%だったから、うまく見極めができていない傾向がうかがえる。

 もっとも、ここへきて改善の兆しが見えてきたのも確かだ。ゾーンスイング率を交流戦まで→交流戦後に分けて比較すると、ストライクが71.6%→80.4%に上昇した一方で、ボールは37.8%→25.3%と大きく低下した。交流戦後は12試合と少ないながら、7月8日の西武戦では自身初の1試合4安打をマークして復調の予感を示した。

 交流戦後の数字を「2ストライク後」に限って見ても改善しており、上林はボールの率が交流戦までの40%から29.4%となる。これはリーグで打率トップの荻野(ロッテ)より大幅に低く、開幕から首位打者争いを演じている森(西武)と同じ数字だ。

 ソフトバンクは前半戦終了時の得点が359でリーグ4位。トップの西武より約70も少なく、今年と同じ84試合時点で比較すると工藤監督就任後は5年目で最少だった。思うような打線がなかなか組めず、63通りあったオーダーのうち「1試合だけ」は51通り。主力の離脱に上林の不調も加わり、首脳陣がやりくりに腐心した結果だった。8月中旬までグラシアルを欠いて臨む後半戦は、上林の復調が大きな鍵となる可能性もありそうだ。

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