筑陽学園エース貫禄0封 甲子園経験で精神面成長

西日本スポーツ

 ◆高校野球福岡大会3回戦:西南学院0-11筑陽学園【5回コールド】(14日・春日公園野球場)

 選抜大会8強の筑陽学園でエースナンバーを背負う右腕が、今夏初登板を無難に滑り出した。先発の西が3回を被安打1、無失点。5回コールド勝ちにも「緊張しすぎて思い通りに投げられなかった」と満足はしていなかった。

 打たせて取る投球で相手打線を抑え込んだ。スライダー、カーブ、フォークに加え、冬に習得したツーシームと多彩な変化球を織り交ぜ、的を絞らせない。初回先頭打者にこの日唯一の安打を左前に運ばれたが、後続を遊ゴロ併殺、左飛で打ち取った。ただ2四死球を出し、自己評価は「40点ぐらい」と厳しい。

 甲子園の経験が成長を促した。西は選抜大会初戦の福知山成美(京都)戦を95球、2失点で完投。チームは春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。優勝した東邦(愛知)に準々決勝で敗れたが、西は「バッターに向かっていく気持ちが強くなった。自信がついた」と精神的な変化を実感する。

 筑陽学園投手陣は春と同じく、右腕の西と西舘昂汰(3年)、左腕菅井一輝(同)の三本の矢が中心。全部で7人いる投手がそれぞれレベルアップし、内部競争も激しい。その中で西に託された背番号「1」。新チームとなった昨秋からずっと背負うことになった。「正直不安もあったが、1年間1番をつけてきて、最後の最後もつけさせてもらえた。再び甲子園に行く、という気持ちが強くなった」とエースの自覚もにじませた。

 昨秋の九州王者で選抜8強の筑陽学園は、他校からマークされる存在。「どのチームも思い切って腹をくくってくる。それを打ち返す気持ちでプレーしていきたい」。春夏連続の甲子園出場へ、エースは闘志を燃やす。 (広田亜貴子)

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