初勝利まで4年…ドラフト1位高橋純平の苦悩「僕は忘れられていた」

西日本スポーツ

プロ野球は15日に後半戦がスタートする。パ・リーグ首位のソフトバンクでブレークの兆しを見せているのが高橋純平投手(22)だ。ドラフト1位で2016年に入団。4年目の今季は6月29日にプロ初勝利を挙げると、翌30日に球団の日本選手では史上初めて1勝目から2日連続での白星を手にする強運ぶりも見せた。ここまで17試合で2勝1ホールド、防御率1・64。悩み、苦しんだこれまでの3年間や急成長を遂げた背景について聞いた。(聞き手・構成=長浜幸治)

■これまでよりも確実に内容の濃い時間過ごせている

 ー前半戦を振り返って。

 「5月1日に(今季)初めて(1軍に)上がって、すぐに抹消された。2度目に上がった時(同24日)にやっとチャンスをつかむことができた。これまでの3年間よりも確実に内容の濃い時間を過ごせている」

 ー6月29日の日本ハム戦でプロ初勝利。

 「まさかという感じ。本当にビックリした」

 ー3年かかった。

 「やっぱり長かった。3年間は悔しい、苦しいという気持ちしかなかった」

 ー「ドラフト1位」の看板に重圧はあったか。

 「最初の2年くらいはあった。早く(1軍の試合に)出なきゃと思っていたけど、3年目くらいになると毎年ドラフトがあって、毎年1位が入ってくる。正直、僕なんかはいったん忘れられていた存在だった」

 ーそんな中、4年目はここまで好投が続く。

 「久保(2軍投手)コーチと二人三脚でやってきたフォームづくりが実を結んでいる。去年は4回もフォームを変えて悩んだ部分もあったけど、無駄じゃなかった。とにかく上体だけで前にいかないように。上体が突っ込むと手が遅れてボールが高めに浮く。これまでは低めを意識してもベルト付近にボールが集まって打たれていた」

 ー投球への意識が変わったのか。

 「これまでは制球を意識しすぎて腕を思い切り振れていなかった。今はとにかく速くて強い球を投げることを意識している。(1軍で)6月12日の阪神戦で打たれた(1回2/3を2失点)後、高村コーチから『細かいことを気にせず思い切り腕を振った方がいい球がきている』とアドバイスをもらえたことも大きかった」

 ーチャンスをものにできた要因は。

 「抹消された後、最短の10日で(1軍に)上がってやるという気持ちしかなかった。1軍の打者との対戦を経験したことで、2軍のバッターを怖がっていたら1軍では絶対に投げられないという気持ちはあった」

 ーこれまでは2軍での結果に縛られていた。

 「2軍で結果を残さないと1軍に上がれないという気持ちが強すぎて、2軍の打者に照準を合わせて自分も調整してきた。コーチの方々が言う『ファームにいても常に1軍のレベルを頭に入れて打者と対戦しろ』という意味がちょっと分かった気がする」

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