宮崎梅田学園初陣飾れず 在籍13年4番、亡き少年にささげる1号

西日本スポーツ

6回無死、宮崎梅田学園・堤は右中間席にソロ本塁打を放つ 拡大

6回無死、宮崎梅田学園・堤は右中間席にソロ本塁打を放つ

宮崎梅田学園-シティライト岡山の試合結果

 都市対抗野球大会第2日の14日、1回戦で宮崎梅田学園(宮崎市)はシティライト岡山(岡山市)との初出場対決に3‐4で惜敗した。昨秋の日本選手権に続く全国舞台での初戦敗退ながら、自動車教習所を運営する会社のチームは相手を1本上回る8安打をマーク。在籍13年の4番、堤喜昭(33)も、2点を追う6回にチーム初本塁打を放つなど歴史を刻んだ。

 「これが僕たちの活動目標。悲しい事故が一件でも減ってほしい」。堤はユニホームの袖にプリントされた「交通安全」の4文字を見つめた。ベンチにはプロ野球選手を夢見ながら2002年に交通事故で亡くなった少年の背番号5のユニホームが飾られた。当時中学1年の少年は宮崎梅田学園が主催した野球大会にも参加。胸を痛めたチームは06年の創部当初から「5」を永久欠番として一緒に戦っている。

 学生の春休みなど繁忙期は教習で全体練習時間の確保が難しい中、班制を導入して仕事と練習を両立させてきた。「生徒への目配り、気配りは野球に通じる」と堤はうなずく。序盤に守備が乱れるなど劣勢でも下を向かず、ゲームセットの瞬間まで声を掛け合った。

 日本選手権ではJFE西日本のドラフト候補左腕、河野に零封された。「守備や連係といった細かいプレーには目をつむり、打撃に力を入れた」と大塚健司監督は説明。その試合で3三振を喫した堤は、在籍年数がチームで最も長く、期するものがあったという。左打席から右中間席にたたき込んだ豪快なソロ本塁打。宮崎県勢初の都市対抗でインパクトは残した。次は「全国1勝」に向かってアクセルを踏む。 (西口憲一)

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