「諦めたら終わりだぞ」逆転サヨナラ 土壇場で打線よみがえった福岡大大濠

西日本スポーツ

サヨナラのホームを踏んだ杉村(右から2人目)を迎える福岡大大濠の選手 拡大

サヨナラのホームを踏んだ杉村(右から2人目)を迎える福岡大大濠の選手

9回2死二、三塁で同点の2点三塁打を放ち、三塁ベース上でベンチに向かってほえる福岡大大濠の杉村 9回2死三塁でサヨナラ勝ちを決める内野安打を放つ福岡大大濠の友納 福岡大大濠-福岡の試合結果 福岡大会上位32校決まる

 ◆高校野球福岡大会3回戦:福岡大大濠4―3福岡(16日・久留米市野球場)

 追い詰められた福岡大大濠が土壇場でよみがえった。2点を追う9回、先頭の代打平山京太郎(2年)が安打で出塁し打線が息を吹き返した。2死二、三塁から左打席に入った1番杉村の打球は左翼手の頭上を越えフェンス際へ。同点の適時三塁打を放った杉村は「打ったのはスライダー。来た球に体が反応した。左投手は苦手だけど体が開かないように打った」と逆方向へ大きな打球を飛ばした。続く友納の二塁への強襲安打でサヨナラ勝利を決めた。「杉村が気持ちで打ってくれたから、なんとかしたかった」とそれまで3打数無安打だった2番打者が意地を見せた。

 福岡のエース轡水は昨秋の新人戦で4‐7で敗れた相手。リベンジを誓ったが、逆に相手左腕に抑え込まれた。チェンジアップとカーブの緩い変化球に翻弄(ほんろう)され8回までわずか4安打1得点。「強く振ろうとして力みになった。自分たちの野球ができなかった」と八木啓伸監督は振り返る。9回の攻撃に入る前に八木監督は「このままでいいのか。諦めたら終わりだぞ」とナインを鼓舞した。

 春の九州大会準々決勝では選抜出場校の大分に10‐11で逆転負けした。8回に10‐7と勝ち越しを決めながら8、9回で4失点。「あれから終盤の粘りを意識してきた」と八木監督。この夏は初戦の九州産業戦で8回に追い付き12回で勝ち越しを決め、この日は逆転サヨナラ勝ちを決めた。同点打を放った杉村は「スタンドで応援してくれる仲間のためにも負けられない」と話す。

 逆転勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべた八木監督だが「ピンチで粘るのはいいけど、最初から主導権を握った試合をしなければ」と課題を挙げた。平成最初の夏の王者となった福岡大大濠が、令和も甲子園一番乗りを目指す。 (前田泰子)

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