ピンチでもベンチから大声 初の4強入りに監督の計算 

西日本スポーツ

試合中、声援やかけ声がやむことのなかった神埼清明ベンチ 拡大

試合中、声援やかけ声がやむことのなかった神埼清明ベンチ

6回から登板したエースの徳吉 神埼清明-伊万里の試合結果

 ◆高校野球佐賀大会準々決勝:神埼清明5―3伊万里(17日・みどりの森県営球場)

 試合中やむことのない声援をバックに神埼清明が1996年に現校名となって以降、夏の佐賀大会初の4強だ。流れを引き寄せたのはエース右腕の徳吉。3‐1から5回に同点に追いつかれた後の6回からマウンドに上がり、1安打、5奪三振の無失点。その間に味方打線が7、8回に1点ずつを追加して逃げ切った。

 「いつでもいけるように準備していました。自分のピッチングができたと思います」と徳吉はガッチリとした胸を突き出した。公式パンフレットには163センチ、57キロとあるが、体重はもっとありそうだ。

 決して大きくはないボディーだが、パワーを内蔵。15日、3回戦のシード校佐賀学園戦では延長13回を1人で投げきった。この試合で自己最速の142キロをマークして、中1日の登板だった。

 「あの声援はものすごい後押しになります」とエースが感謝するのがベンチからの応援だ。神埼清明は常に声を張り上げてナイン鼓舞。試合が始まって終わるまで攻守交代を除けば、その声が途切れることがない。「監督が『何でも喜べ』と言われるので」とある控え選手が教えてくれたが、味方がアウトになろうが、凡退しようが、にぎやかな声が響く。もちろん、これには竹内文人監督の計算がある。

 「野球はメンタルのスポーツ。悪い方に思うと、いい結果は生まれません。だからマイナスの言葉は使わせないようにしています」。ピンチでも常にベンチから大声が飛んでくるので、それが選手には頼もしく映る。

 「あと二つです。スタミナには自信があります」と徳吉が母校初の甲子園をにらめば、竹内監督は「未知の世界。緊張しそうです」と静かに笑う。ベンチの“大合唱”が選手を勇気づける。 (森本博樹)

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