ソフトバンク今季初4連敗…日本ハムと4差 継投プラン裏目

西日本スポーツ

9回2死、グラシアル(手前)が二ゴロに倒れ試合終了。幕切れを見届けた工藤監督(右から3人目)ら 拡大

9回2死、グラシアル(手前)が二ゴロに倒れ試合終了。幕切れを見届けた工藤監督(右から3人目)ら

日本ハムに3連敗し、厳しい表情でバスに乗り込む工藤監督 鷹の祭典成績 工藤ホークスの北九州での成績

 ◆ソフトバンク0―4日本ハム(17日・北九州)

 独走ムードは完全に消えた。今季初の4連敗。継投策がはまらず、内川、デスパイネを欠いた打線はわずか2安打に終わり、今季5度目の零封負け。

 日本ハムに3タテを食らい、4ゲーム差に迫られた。北九州では3連敗。「鷹の祭典」でスタンドは水色のユニホームに彩られたが、さむーい試合になった。苦境の中、この試合を最後にグラシアルがキューバ代表の試合でいったんチームを離れる…。

■「切り替えること大事」

 水色に染まった北九州市民球場の客席から、ため息がもれ続けた。初回にスアレスが先頭打者アーチを被弾。試合開始早々に先制点を奪われると、打線もスコアボードにひたすら「0」を並べ続けた。今季5度目の零封負けで、初の4連敗。同球場では年1度しかない「鷹の祭典」でこんな試合を見せられては、真っ赤に燃えたかった北九州のタカ党も真っ青だ。

 「本当に、今日はせっかく(スタンド)いっぱいになってくれたファンの人たちがいたので。そういう中で、いいゲームをしたかったんですけど」

 試合後、工藤監督もまずは観客に完敗をわびた。左膝違和感の内川、16日の試合で左肘に死球を受けたデスパイネが不在の打線は、日本ハムの有原らにわずか2安打。貧打も大きな敗因だが、前半戦でさえ渡った指揮官のタクトもこの日ばかりは裏目に出た。先発はスアレス。今季中継ぎから転向し、今回は6月19日のヤクルト戦(神宮)以来の先発だった。

 転向後は前回登板の4回が最長イニングだったこともあり、指揮官は試合前から勝利へ向けたシナリオを描いていた。「長いイニングを(投げる)というより、いけるところまでいってもらう。今日は総力戦です」。18日は試合がない。スアレスを“ショートスターター”として送り出し、その後は自慢の中継ぎ陣を惜しみなくつぎ込んで連敗を止めるプランだった。

 15、16日の試合で日本ハムが成功させた策。だが今回は「凶」と出た。スアレスは西川の初回先頭打者弾で先制を許したが、続く大田をこの試合最速の155キロ、近藤を153キロで空振り三振。一発の後、4回まで安打を許さず5三振を奪った。4回までの球数は60だったが、工藤監督はプラン通りに5回からスパっと2番手の加治屋にスイッチ。その加治屋が先頭の石井に二塁打を浴びるなど被安打3、1四球で1点を失い、なおも1死満塁で登場した松田遼も相手に傾いた流れを止められなかった。

 有原が好投を続ける中、5回に許した3失点はあまりに重かった。投打にいいところなしで、2位日本ハムとは4ゲーム差。「これからも試合は続く。パッパッとしっかり切り替えることが何より大事。これからも試合は続くし。何だかんだ言いながらトップにいるんで」。工藤監督は強調するが、こんな試合を続けては首位の座も危うくなる。 (倉成孝史)

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