創立以来初の4強 東明館が昨秋のお返し9回逆転 控え選手が殊勲

西日本スポーツ

 ◆高校野球佐賀大会準々決勝:北陵2-4東明館(18日・みどりの森県営球場)

 高校野球の「9回」を味方にした。“最終回”はチャンスがピンチに、ピンチがチャンスになるドラマが多いが、東明館が北陵に昨秋のお返しをして、1988年の学校創立以来、初の4強に名乗りを上げた。

 「9回は選手には『最後まで諦めずに頑張ろう』と言って送り出したんです。夏は怖いですね」。学校創立から野球部を率いる古賀洋監督も選手たちの粘りに驚くしかなかった。

 その9回。無死から先頭の柴田恭佑(2年)が中前打で出塁しながら、大事な同点の走者が捕手のけん制に刺される。このアウトで流れが止まるところだが、そうはならない。

 連続四球で1死一、二塁。ここで相手投手が交代した。この試合の前まで7打数6安打の主砲・寺崎拓真(3年)が右前打でつないで満塁。ここからかつてのレギュラー3年生が結果を出す。

 ともに途中出場の背番号「19」の三浦駿太郎が左前にはじき返して同点。さらに、「17」の大場陸が中前適時打を放って勝ち越した。「いつでもいける準備はしていました。北陵には1度やられているから負けられない、と思っていました」と大場が照れながら、胸を張った。

 昨秋、レギュラーだった三浦と大場は、秋の九州大会佐賀大会の3回戦で、9回に勝ち越されて北陵に敗退した苦い経験を忘れていない。チームと自分自身の悔しさを今夏の準々決勝にぶつけたのだ。「最後は気持ち。3年生がよくやってくれました」と古賀監督の起用に応えた。

 初の決勝進出を懸けた相手は古賀監督と豊福弘太部長の母校でもある鳥栖。「恩返しをして、もう一つ上に行きたい」という指揮官の願いも選手たちが成就する。 (森本博樹)

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