ソフトバンク森、鉄腕帰還3人斬り 緊急昇格8回に登板

西日本スポーツ

 ◆楽天2―4ソフトバンク(21日・楽天生命パーク宮城)

 頼もしい男が帰ってきた。右背部痛で戦線を離れていた森の出番は、1点リードの8回だった。“定位置”の9回ではなくても、6月15日DeNA戦(ヤフオクドーム)以来、36日ぶりの復帰戦としては、十分にしびれる状況でのマウンド。いきなり4番ブラッシュから内角高めのこの日最速149キロで見逃し三振を奪った。続く銀次は二ゴロ、和田はカットボールを振らせ三振に仕留め3人で料理すると、右手の拳を力強く握った。

 2軍でも2試合に登板したが「やっぱり楽しいですね。1カ月ぶりに、この感覚を味わえた」。幾度も修羅場を乗り越えてきた右腕は、刺激に飢えていた。

 新人から5年連続で55試合以上の登板を続けてきた鉄腕にとって、初の故障離脱だった。「僕は投げ続けていないとダメ。一回故障してしまうと、戻ってこられなくなる気がする」。けがをする前は、リハビリするイメージさえ持ち合わせていなかった。

 痛みへの“鈍感力”に周囲は驚いた。出場選手登録を抹消された翌17日に受けた磁気共鳴画像装置(MRI)による検査では、内出血で鮮明さを欠く中でも損傷が確認された。その状態でもクローザーは「痛みはない。投げられる」と訴え、トレーナー陣の手を焼かせた。

 1軍の試合中継を自宅で観戦していると、闘争心が沸々(ふつふつ)と湧いてきた。「自分ができない悔しさがあった」。黒星が重なると、その思いは増した。連敗が今季ワーストの「6」まで伸びると21日に急きょ1軍へ呼ばれ、同日のマウンドに上がった。

 期待通りの投球を見せた右腕を、倉野投手コーチは「大事な1イニングをしっかり投げてくれた。離脱する前よりいい」と絶賛。今後のクローザー起用について「もちろん」と太鼓判を押す。ヤフオクドームに戻れば、9回に背番号38が立ちはだかる。 (鎌田真一郎)

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