小倉工逆転サヨナラ8強 古豪52年ぶり聖地へ快進撃

西日本スポーツ

 ◆高校野球福岡大会5回戦:小倉工6-5福岡工大城東【延長11回】(22日・北九州市民球場)

 春夏計17度の甲子園出場を誇る小倉工が、逆転サヨナラ勝ちで3年連続8強入りを果たした。5番高橋駿介(3年)の適時二塁打で試合を決めた。

 小倉工が強豪私学を破り、古豪復活ののろしを上げた。1点を追う延長11回裏2死二、三塁。小倉工の5番高橋が左打席から4球目の高め直球を思い切り引っ張った。迷いのないフルスイングから放たれた打球は右翼を越え、2人の走者が生還。「自分で決めてやろうと思った」。通算本塁打26本の強打者のサヨナラ二塁打で勝負をつけた。

 2回に3点のリードを許しながら、その後は追加点を許さず粘り強く守った。9回に4安打を集めて同点に追い付いた。11回に再び1点リードを奪われたがベンチは元気なまま。スタメンで高橋の打順の前後を打つのは2年生だけに「年下には頼っていられない」と最後は3年生の意地を見せた。「打ったら明日の新聞に載るぞ」と高橋の気分を盛り上げて送り出した牧島健監督は「最後は3年がやってくれた」と期待に応える一打をたたえた。

■春9度、夏8度

 創立120周年を迎える古豪。春9度、夏8度の甲子園出場回数は福岡では小倉に次いで2位だが、1967年夏以来、甲子園から遠ざかっている。グラウンドは内野のスペースしか使えず公立校ならではの制約はある。それでも2006年に福岡工大城東の主将として甲子園に出場した牧島監督が就任して6年目となり、試合ではノーサインで動くなど、チームは徐々に力を付けてきた。「目標は牧島先生。調子が悪いときは毎日打撃を教えてくれて、いろいろな練習をさせてくれる」と高橋は指揮官に信頼を寄せている。

 母校を破り8強を決めた牧島監督は「勝って恩返しができた」と笑みをこぼした。次は春夏連続の甲子園出場を狙う筑陽学園との対戦だ。「筑陽を破って甲子園までノンストップで突っ走りたい」と高橋は意気込む。横綱を破れば、52年ぶりの甲子園へますます加速する。 (前田泰子)

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