南筑3連覇ならず 48キロ級大将古賀、100キロ投げた

西日本スポーツ

 ◆金鷲旗高校柔道女子4回戦:埼玉栄〈大将同士〉南筑(22日・福岡市照葉積水ハウスアリーナ)

 3連覇を目指したノーシードの南筑(福岡)が、春の全国選手権準優勝の埼玉栄に惜敗した。4月の全日本選抜体重別選手権48キロ級を制した大将古賀若菜(3年)が体重100キロの相手副将に優勢勝ちするなど健闘。昨年までの絶対的エースだった世界選手権78キロ超級代表の素根輝(環太平洋大)に続いて強烈なインパクトを残した。

 連覇を逃しても涙はない。シードの埼玉栄に挑んだ女子4回戦。大将同士の闘いで、南筑の古賀が指導2の差で惜敗したが、20キロ以上重い相手に投げられることはなかった。「悔しいけど、みんな体が小さいのにしっかりつないでくれた。南筑での最後の団体戦で闘い抜きました」。胸を張るエースの姿に、児玉久美コーチも「よく闘った」と目頭を押さえた。

 前の4人が奮闘したおかげで、埼玉栄の副将との対戦が古賀にとって今大会最初の出番になった。48キロ級の古賀に対し、相手の体重は100キロ。圧倒的体格差にも動じなかった。「投げられなくても、大きな相手には足技が効く」と攻め立て、残り1分を切ってから大内刈りで技ありを奪って優勢勝ち。観衆だけでなく、松尾浩一監督も「あんな大きな相手に…」と脱帽した。

 2連覇した昨年までは素根が絶対的存在として君臨。一昨年の男女を通じて史上初の決勝5人抜きなど数々の伝説を打ち立て、東京五輪へ突き進むステップにした。田主丸中(福岡県久留米市)の時から1学年上の素根を追った古賀も、48キロ級ながら大将を志願。抜いたのは1人でも、小さな伝説を残した。

■東京五輪諦めない

 今月上旬にシニアの国際大会でリオデジャネイロ五輪の金メダリストを破った古賀は「輝先輩と東京五輪に行きたい」と夢を膨らませる。代表入りへの道のりは厳しいが、3連覇がかかる8月の全国総体を皮切りに、10月の世界ジュニア選手権(モロッコ・マラケシュ)やグランドスラム大阪など出場の可能性がある国際大会を全部勝って望みをつなぐつもりだ。

 「金鷲旗で体力と握力をつける必要を感じ、大きい相手をどうさばくか考えさせられた。自分より大きな(同階級の)海外勢と闘うときに生かす」と古賀。濃い1勝と1敗を糧に、先を行く素根を追い続ける。 (末継智章)

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