ソフトバンク今宮、復帰戦で先制アーチ 離脱中に漏らした本音

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク11-7ロッテ(23日・ヤフオクドーム)

 おかえり弾から3年ぶりの3連発!! 福岡ソフトバンクの今宮健太内野手(28)が、復帰初打席で一発を放った。左太もも裏痛から約1カ月ぶりに戦列に戻り「2番遊撃」で先発。初回に先制10号ソロで4年連続の2桁本塁打に到達すると、松田宣、デスパイネも続いて2016年6月3日以来の3連発。8回には5年目の栗原がうれしいプロ1号だ。前半戦は大きく負け越したロッテを下して2連勝し、「鷹の祭典」の本拠地初戦でパ・リーグ一番乗りの今季50勝に到達した。

■4年連続2桁本塁打

 「チャンピオン奪Sh!ブルー」に染まった本拠地に、いきなり熱狂を呼び起こした。左太もも裏痛から約1カ月ぶりに戦列復帰した今宮だ。初回の第1打席。岩下の内角低めのフォークを、左脚をぐっと踏ん張ってすくい上げた。左翼テラス席への10号ソロだ。

 4年連続の2桁到達でもある先制V弾。一塁を回るとガッツポーズだ。「体が勝手に反応した。あの打ち方ができれば、下半身の状態は悪くない」。右膝が地面に付きそうなほど体を沈めた強振。離脱前は痛みでできなかったスイングだ。

 「2番遊撃」で帰ってきた今宮のバットは、後半戦は湿っていた打線に点火した。松田宣とデスパイネが仲良く21号ソロで続き、ホークスでは2016年6月3日の広島戦(柳田、内川、松田宣)以来の3者連発。これで勢いづいた打線は計5発を放ち、先発全員の16安打で11点を奪った。

 6月22日の登録抹消の前には「守備も良くない。盗塁もできない。打撃も下半身で粘れない」と嘆いた。昨年痛めた患部の状態はそれほど厳しかった。「グラウンドで倒れるならそれでいい。それぐらいの覚悟でやっている」という男がふと漏らした本音だった。

 離脱前はできる限りのフル出場を強く希望し、休養を挟みながらの出場で戦線離脱を避けたい首脳陣と話し合ったこともあった。筑後の2軍施設ではリハビリ担当者が目を離すと無理に体を動かしてしまい、それもあって自宅静養を指示されたこともあったという。

 もっとも、チームでの重要な役割は十分理解している。だからこそ、対照的に復帰プランは慎重に進められた。「現状ではこの選択が一番良かった。もう離脱するわけにはいかない。チームを勝たせられるように」。有言実行の一打は、強い責任感から生まれた。

 リーグ一番乗りの50勝に導いた今宮を、工藤監督も「あのフォークボールを最初から本塁打にできるとはすごい。ベンチも『いけいけ』という雰囲気になった」とたたえた。帰ってきた背番号「6」の活躍で、開幕から大きく黒星が先行しているロッテに、後半戦初対戦で先勝。残り5試合の本拠地での「鷹の祭典」で、さらに勢いを加速させる。 (山田孝人)

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