「あわや」をきっかけに…/プロ野球番記者コラム

西日本スポーツ

 複雑な気持ちで最終回を見守った。19日の楽天戦。相手先発の美馬が8回まで一人の走者も許さず、9回のマウンドに登った。あと3人を抑えれば完全試合。パでは1978年の今井雄太郎(阪急)以来41年ぶりの大記録となるところだった。偉業達成の瞬間を生で見てみたいという思いは正直、あった。ただ一方、そんな屈辱を食らえば、ホークスにとって失速の大きなきっかけになりかねないとも感じていた。

 結果は先頭の明石が四球を選び、代打の栗原が安打、上林は適時三塁打を放ち、完全試合、無安打無得点、零封負けを一気に阻止する意地を見せた。試合後、工藤監督は「こういうゲームになってしまったことをいいきっかけにしてチームが変わっていかないといけない」と、屈辱寸前の敗戦に珍しく怒気を隠さなかった。翌20日こそ敗戦したが、21日は打線の奮起もあり今季最大の連敗をストップ。「あわや完全」は、逃げ切りVへのきっかけになりそうだ。 (倉成孝史)

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