九州学院が王手 エース蒔田気迫の2失点完投 先輩・村上宗隆との約束

西日本スポーツ

 ◆高校野球熊本大会準決勝:秀岳館2-4九州学院(23日・リブワーク藤崎台野球場)

 九州学院が2年ぶりの決勝進出を果たした。エース蒔田稔(3年)が秀岳館の強力打線を7安打、2失点に抑えて完投。決勝で2016年から2年連続で敗れた相手に雪辱し決勝進出を決めた。

 夏の借りは夏に返す。九州学院のエース蒔田が2年分のチームの思いを成就させた。2016年、17年と決勝で敗れ甲子園出場を阻まれた秀岳館にリベンジし、蒔田はマウンドでガッツポーズ。あふれる思いをどうしても抑えきれなかった。「今日はこの夏で一番いい投球ができた」とエースは試合後、充実した表情を浮かべた。

 強打の秀岳館に一人で立ち向かった。1回に1点を先制されたが、2回から5回まで1安打しか許さず反撃を抑え6回も最少失点で踏ん張った。「1回を1点でしのいだのが良かった。我慢しながら最後まで投げてくれた」と坂井宏安監督は7安打2失点、9奪三振のエースの力投を認めた。

 前日の雨天順延が「恵みの雨」となった。この夏は一番の武器であるツーシームが決まらず投球に苦しんでいた。前日の練習で坂井監督から「力んで右肩が上がりすぎている」と指摘され、スムーズに右腕を出すように修正すると「劇的に変わった」と蒔田自身が驚くほど決まるようになった。130キロ後半の直球に加えツーシームとスライダーが効果的に決まり、逆転勝利を呼んだ。

 2年前の決勝で秀岳館に1‐3で敗れたとき蒔田も控え投手としてベンチにいた。主将だった村上宗隆(ヤクルト)から涙ながらに「おまえらに任せたぞ」と甲子園の思いを託された。宿敵秀岳館を倒し、その約束は半分だけ果たせた。「甲子園に行かなければ本当に約束を果たしたことにならない。決勝は今日以上の投球をして、勝ちます」。蒔田は涙を流した先輩たちの思いを背負い、熊本工との決勝のマウンドに立つ。 (前田泰子)

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