佐賀北5年ぶり頂点 鳥栖に4-1 高校野球佐賀大会

西日本新聞

 第101回全国高校野球選手権佐賀大会の決勝戦が25日、佐賀市のみどりの森県営球場であり、佐賀北が4-1で鳥栖を破って5年ぶり5回目の甲子園出場を決めた。2007年に佐賀北のエースとして甲子園を制し、「がばい旋風」を巻き起こした久保貴大監督は母校を夢舞台に導いた。

 佐賀北は初回、先頭打者の中村が一塁線を破る三塁打でいきなり好機をつくると、2番久保のスクイズで手堅く先制。二回にはヒットと犠打で2死二塁とし、9番宮崎の適時二塁打で追加点を挙げた。その後、1点差に詰め寄られるも、四、七回に相手のミスを誘って1点ずつ奪い、主導権を握り続けた。投げてはエース川崎が六回以降ヒットを許さず、完投した。

 鳥栖は最後まで流れをつかめなかった。2点を追う五回、2死満塁で逆転のチャンスを迎えたが、4番中村が二塁ゴロに倒れた。先発寺沢は長短打13本を浴び、毎回得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球で九回を4失点に抑えたが、打線の援護がなかった。

 全国大会は8月3日に組み合わせ抽選会があり、同6日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。 

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エースと捕手二人三脚

 佐賀北のエースの表情は変わらなかった。五回裏、2死満塁で鳥栖の4番を迎えた。2点をリードしていたが、一打出れば逆転、流れが変わりかねない。

 川崎大輝投手(3年)は捕手の小野颯真主将(3年)のサインにうなずいた。最も自信のあるスライダー。投げた球は打者の手前でスッと斜めに落ち、二塁ゴロに仕留めた。鳥栖の反撃ムードを封じ、その後はヒット1本も許さなかった。

 決して剛速球とは言えない130キロの直球で、いかに打者と勝負するか。この1年間、小野主将とともに打者のタイミングをずらすスライダーを磨いてきた。「三振も狙えるし、凡打にもできる」と小野主将。今ではスライダーが投球の8割を占め、緩急で打ち取るスタイルを確立した。

 投球術だけではない。佐賀北のエースとして全国制覇した久保貴大監督からは「ピンチの場面で必ず抑えるのがエース」と教え込まれた。川崎投手は「メンタル面も鍛えられた」という。

 決勝戦、九回2死ランナー無し。ラストバッターへの勝負球は、やはりスライダーだった。キャッチャーゴロで試合終了。「ヨッシャー!」。駆け寄る小野主将とマウンド上で抱き合い、喜びを爆発させた。

 「甲子園でも佐賀大会通りのピッチングで相手を抑えたい」と川崎投手。小野主将は「川崎をうまくリードするのが自分の役目。目標は全国制覇だが、まずは甲子園で1勝して校歌を歌う」と意気込んだ。 

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