瀬戸がコーチにも隠していた境地 競泳で東京五輪内定1号

西日本スポーツ

 ◆水泳世界選手権:男子200メートル個人メドレー決勝(25日、韓国・光州)

 ゴールして順位を確認すると、両手の人さし指を突き上げ、目を丸くした。そして瀬戸は叫んだ。これまで世界で一度も表彰台がない種目で金メダル。競泳陣の東京五輪内定第1号に「ごほうびだと思う」と笑った。

 初出場ながら400メートル個人メドレーで優勝した2013年と同じような調子の良さを感じていた。銀メダルを獲得した200メートルバタフライ決勝から「ゾーンに入った」と言う。「淡々と狙っていた。いいときは隠すタイプかも」。指導を受ける梅原孝之コーチにすら、レース後にしか明かさなかった自信があった。

 「前半から積極的に、そして後半はびびらずに」。苦手の背泳ぎの時点でトップに浮上。平泳ぎで引き離し、ラスト50メートルは粘った。「完璧です」という自己ベストの1分56秒14をたたき出した。

 前半から飛ばし、後半まで粘りきる。原点の練習にがむしゃらに取り組み、スタミナを強化した。4カ月前から週に1度、早大時代のメニューを組み込んだ。高強度で4泳法を繰り返し泳ぐ、吐き気を催すような厳しい練習に立ち向かった。

 さらに週に2回、水中練習前に30分間のトレーニング用の自転車をこいで、ランニングも。大会前、体のケアでマッサージを受けると「痛くて寝られない」ほどだったという。「トレーニングをしっかりできていると確認できた」と手応え十分で臨む大会だった。

 最終日には世界選手権を2度制した得意種目の400メートル個人メドレーが控える。「また切り替えて、400の方でも淡々と狙っていきたい」。視線はすでに、2個目の金メダルに向いている。(光州・伊藤瀬里加)

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