佐賀北5年ぶり甲子園 久保監督、今度は教え子連れて「がばい旋風」

西日本スポーツ

 ◆高校野球佐賀大会決勝:鳥栖1-4佐賀北(25日・みどりの森県営球場)

 今度は監督で「がばい旋風」だ! 佐賀北が5年ぶり5度目の甲子園出場を決めた。2007年に全国制覇したときのエースだった久保貴大監督は就任後2度目の夏で、母校を聖地に導いた。

 12年前、甲子園のマウンドでガッツポーズをつくったエースが教え子の手で宙を舞った。はにかんだ表情を浮かべる佐賀北の久保監督。全国を巻き込んだ「がばい旋風」と同じ亥(い)年、30歳になった久保監督が指導者として再び聖地に立つ。

 走者を出すと犠打を絡めて得点に‐。決勝でもこのスタイルを貫いた。初回は先頭の中村一翔(1年)が三塁打、2番の久保公佑(2年)がスクイズを決めて先制。2回に追加点を挙げ、中盤、後半と効果的に得点を重ねた。投げてはエース川崎大輝(3年)が6安打1失点で完投。「一戦ごとに成長してくれた」。2017年夏の大会後に母校の監督に就任し、2度目の夏で手にした甲子園切符。久保監督は選手を頼もしそうに見つめた。

 冷静な久保監督がこの2年間を振り返りながら、声を詰まらせた。「子どもたちの勝ちたい気持ちに応えられなかったことがあった」。昨夏の佐賀大会は初戦敗退。昨秋は3回戦、今春は初戦で敗れている。「久保先生の采配に不満が出たことがあった」と川崎が明かした。練習方法にも納得できず「百崎先生の方がよかった」とこぼす選手もいたという。

 選手と久保監督は毎日提出する野球日誌でお互いの気持ちをぶつけ合いながら、少しずつ溝を埋めていった。選手の気持ちが変化したのは今春の大会で北陵に初戦敗退した後だ。選手だけのミーティングで小野颯真主将(3年)はこう呼びかけた。「全国を知っている先生が言うことは本当だから信じていこう」。一つになった気持ち。今夏の初戦、シード校の鹿島を破り波に乗り、快進撃を続けた。

 高校時代は笑顔で終わった甲子園。「選手にとっては夢の舞台なので、精いっぱい自分たちの野球ができるようにやっていきたい」。久保監督はあの時と変わらない「KITAKO」のユニホームで教え子とともに勝利を追う。 (前田泰子)

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