ソフトバンク長谷川勇、“打撃職人”本領アーチ 工藤監督も「いい働き」

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク4―7ロッテ(25日・ヤフオクドーム)

 水色に染まるスタンドのボルテージを一気に上げた。0‐0の2回1死。2試合ぶりに先発出場した長谷川勇が、鮮やかなアーチを見舞った。真ん中、外寄り。いずれも真っすぐで簡単に2球で追い込まれて迎えた3球目だった。連続の外角真っすぐは見逃さない。鋭く振り抜いた打球は、中越えの先制2号ソロだ。

 「(初球の)甘い球を見逃してしまい、すぐに追い込まれて『しまった』と思った。打てたのが自分でもびっくり」と頭をかいたが、さすがの打棒を披露。空砲には終わったが、ヤフオクドームでは昨年8月15日の楽天戦以来となる一発でファンを喜ばせた。

 さらに3点を奪われ、逆転を許した直後の4回無死一、三塁。ボルシンガーの初球、内角高めの真っすぐに対応して一時1点差に迫る右犠飛ときっちり結果を残した。

 キューバ代表に合流するため離日したグラシアルと入れ替わる形で、19日の楽天戦で今季2度目の1軍昇格。それ以降の6試合で打率は2割3分1厘にとどまるが、2本塁打に適時二塁打と放った3安打は全て長打で打点がつく。勝負強さを発揮するベテランに、工藤監督も「いい働きをしてくれる。常にコンディションをいい状態にして臨んでほしい」と全幅の信頼を寄せる。

 新たに今季取り組む打撃フォームは、速い真っすぐに負けない狙いもある。そのためこれまでより早く、タイミングをとるなど日々の練習で磨きをかける。一方で2017年に手術した右足首や、今年4月の昇格時に痛めた左アキレス腱(けん)のケアを入念に行う。そのため球場を離れるのは、コーチ陣よりも遅いことが多い。「しっかりやることをやるだけです。それが自分の仕事ですから」。頼もしすぎる“打撃職人”が、4安打に終わった完敗劇の中で大きな存在感を示した。 (山田孝人)

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