海星 延長13回タイブレーク制す 江越10回2/3無失点

西日本スポーツ

 ◆高校野球長崎大会準決勝:長崎日大1-2海星【延長13回】(27日・長崎県営野球場)

 海星が延長13回タイブレークの末、2年連続の決勝に進んだ。13回表に1点を挙げ、その裏を2番手の江越永輝(3年)が無失点に抑えた。

 リードは1点のみ。無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した延長13回。海星の江越はこの日11イニング目となるマウンドに上がった。犠打を狙った最初の打者は直球で押して捕手への邪飛に。続く打者を一ゴロ、最後は二ゴロに打ち取り、ゲームセット。タイブレークを無失点に抑え2年連続の決勝進出を決めた。「絶対にゼロで抑えようと思った」と気持ちを前面に押し出した熱投だった。

■自己最速145キロ

 長崎日大との強豪対決は同点のまま、ミスも許されない緊迫した展開が続いた。江越は3回1死三塁で登板。右前打で先制点を許したが、1点でしのぐと直後の4回に味方が1点を返し追いついた。4回こそ3四死球で満塁のピンチをつくったが、5回以降は粘り強く凡打を積み上げ、最後まで相手打線を抑えた。「自分がやらないとほかにはいないから」と腹をくくり、テンポを意識して投げ続け自己最速の145キロをマーク。4回の同点打と13回の決勝打を放った坂本芽玖理(めぐり)主将の「おまえで打たれたら仕方がない。悔いのないように投げろ」という言葉が励みになった。

 今までは四球で自滅し、降板することが多かった。長崎日大の県内屈指の右腕藤田宗純(3年)と一歩も引かない投げ合いを演じる江越を見て、加藤慶二監督は「別人だった。あんな江越は見たことがない」と驚きを隠せない。回が進むにつれ「江越で負けたら仕方がない」とほかの投手の投球練習を止めた。江越も「自分でも別人みたいでした」と目を丸くした。

■主将坂本V打

 阪神外野手の江越大賀は父方の親戚。家も近所で小さい頃から一緒に遊んできた兄のような存在だ。「大賀が海星に行ったから」と背中を追って入学。「身近にすごい選手がいるから励みになる」という“兄”も出場できなかった甲子園まであと1勝。江越は「決勝も投げます」と頂点を見据えた。 (前田泰子)

   ◇    ◇

■先制点実らず…4回以降2安打 長崎日大

 タイブレークの末に敗れ長崎日大の6年ぶりの決勝進出はならなかった。3回に先制するなど序盤は走者を出したが、4回以降はわずか2安打。タイブレークでは最初の打者が犠打を決められず無得点に終わった。「13回の表を1点に抑えたので2点を取りにいったがバントがうまくいかなかった」と就任1年目の平山監督は勝負の分かれ目を挙げた。両チームとも好守で投手をもり立て緊迫した試合となり「守りの野球をやってきて、それはできた。でも夏は打てないと勝てない」と平山監督は課題に挙げた。

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