ソフトバンク・ミランダ双子の息子と初お立ち台 先発陣で10戦ぶりQS

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク9-2オリックス(28日・ヤフオクドーム)

 本拠地で今季最後の「鷹の祭典」を最高の形で締めくくった。スタンドが満員に膨れあがった中、初めてお立ち台に上がったのはミランダ“ファミリー”だ。「自分の生活で一番重要な部分。元気をもらって頑張っている」。7歳になる双子のアディエル君とアドリエル君の前で、70日ぶりとなる4勝目を挙げた左腕は照れ笑いを浮かべた。

 最速150キロ。「ブルペンからストレートが良いと感じていた」という直球を軸に、パワーピッチングを披露した。初回先頭の福田を四球で歩かせたが、続く大城をフォークで空振り三振。同じタイミングで二盗を仕掛けてきた福田は甲斐が阻止した。ピンチの芽をつみ勢いづくと、今カードで2本塁打を放っていた吉田正からフォークで見逃し三振を奪い、完全に主導権を握った。

 初回に先制の2点を奪った打線は、4回までに9得点。「バッターが点を取ってくれて、投球に集中できた」。大量援護に応えるように、左腕は6回まで投げて散発3安打、無失点に抑えた。5戦14被弾の一発病も抑え込み、Bクラス相手の連敗を3で止めた立役者は「チーム状況は分かっていたし、負けられない責任感を持ってマウンドに上がった」とこの試合に懸けていた思いを明かした。

 球宴ブレーク中の14日。グラシアルの娘の誕生会が催され、中南米出身の外国人選手の家族およそ30人が一堂に会した。洋食とともにすしも振る舞われた盛大なパーティーは、キューバ代表に招集されたグラシアル、モイネロの壮行会の意味合いもあった。

 同じキューバ出身でもデスパイネを含めた3選手とは違い、ミランダは亡命選手。それでも自身の息子2人も他の選手の子どもたちと垣根なく笑い合った。自身も「2人がいない間もキューバ人として自分の仕事をしっかりする」と異国の地で戦う者同士の連帯感をにじませる。

 負ければ首位陥落の可能性もあった試合。チームを救う好投は、先発陣で実に10試合ぶりのクオリティースタート(QS=先発で6回以上を投げて自責点3以下)達成となった。「また次の機会があれば、しっかり体を整えるよ」。祭りを締めたサウスポーは誇らしげに胸を張った。 (鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ