神村学園「田中」伝説再び 2年ぶり5度目夏切符

西日本スポーツ

 ◆高校野球鹿児島大会決勝:神村学園5-3鹿屋中央(28日・平和リース球場)

 神村学園が2年ぶり5度目の頂点に立った。エース田中瞬太朗(2年)が3失点完投。4回に5番田中大陸(りく・2年)が同点打を放ち、7番田中天馬(3年)は勝ち越し2ランと「田中トリオ」の活躍がチームを甲子園に導いた。

■約束のパフォーマンス

 試合を終えた神村学園の選手が応援スタンドの前に集まった。小田大介監督とグラウンドの選手、スタンドの全員がホークス柳田のパフォーマンスでポーズを作り「サイコー」の声を夏空に響かせた。「優勝したらこれをやろうと、選手と約束していたんです」。約束を果たして小田監督も笑顔いっぱいだ。

 第1シードの底力で鹿屋中央をねじ伏せた決勝。スタメンに並んだ3人の「田中」が躍動した「田中デー」になった。2年生エースの田中瞬が3失点で完投。5回には「高校で初めて」というソロアーチまで飛び出した。「ピンチでも粘り強く投げることができた」。勝負どころでギアを上げ、直球とスライダーを丁寧に制球しながら、無四球で投げきった。

 野手の「田中」も負けてはいない。1点を追う4回。1死三塁で5番田中大が左前へ落として同点に。2死から田中天が左翼スタンドへ2ランを放ち勝ち越した。「先制されたので自分が打って流れをつくろうと思った」と田中大。最高の場面で一発を放った田中天は「あの回は相手守備のミスが出て攻めるべき回だった。投手が頑張っていたので援護できて良かった」と力強い。

 田中が3人そろったのは偶然だが「うちは田中姓がいるときは甲子園に行くんです」と小田監督はチーム内に引き継がれる“田中伝説”の存在を明かした。夏の甲子園に出場した過去4度のうち初出場の2007年以外は、11、12年にそれぞれ1人の「田中」が入っている。前回出場した17年は2人、今年は3人に増えた。田中大も「知っていました」と、前向きに捉えていた。

■昨夏初戦敗退から復活

 昨夏はまさかの鹿児島大会初戦敗退。選手はどん底からはい上がり、頂点をつかんだ。「甲子園ではベスト8以上にいきたい」。エースの田中瞬はチーム初の8強入りを目標に掲げる。「田中」だけでなく全員の力で神村学園史上最高の夏にする。 (前田泰子)

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